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1997.04.22
おねえさんの歪んだ顔
「おかあさんといっしょ」の今月の歌は「トッチキくんがいく」という珍妙な歌である(ちょっと前に唄われていた「ムギュー大好き」というヘンテコな歌と同じく、「春うらら」のヒット曲を持つシンガーソングライター・田山雅充の作曲。作詞は田所陽子)。
なにが奇天烈といって、唄い出しがいきなり「おちゃめなブイブイ」ときたもんだ。何の説明もなく、突然、お茶目。聞いている方は当然驚く。しかし、まったく説明がないまま、「ほっぺにブイがとぶ」と続くのである。
この「トッチキくん」というのは、どうやら指でVサインを作ったものを指すようで、このトッチキくんが、ほっぺ(1番)や「おてて」(2番)や「お尻」(3番)に飛んでいくわけなのだが、どうしてコイツがあちこちに飛んでいくのかは、最後まで明らかにされない。何を企んでいるんだ、トッチキ。何の目的があってそんなことをするか。
いや、トッチキの目論見などは、この際どうでもいいことであった。今回、ご報告したいのは、歌のおねえさん・茂森あゆみの歪んだ顔のことである。
1番の「ほっぺにVが飛ぶ」の歌詞に合わせて、茂森はVサインを頬に当てチョキチョキと指を動かす。その時、茂森の柔らかそうな頬が指に挟まれて、ぷにぷにと歪むのである。
「こぶたぬきつねこ」という歌に、たぬきの顔をあらわすポーズとして、両頬をつかむ振付があるのだが、確か、茂森はこの時は頬に手を軽くあてがうだけで、頬をつかんで顔が歪む度合いは少なかった覚えがある。
しかし、今回は違う。茂森は、思いっ切り頬を指で挟みつけ、そして、茂森の顔は「おかめ」のごとき顔になる。
一部の好事家には、妙齢の女性の顔が歪むシーンを好む者たちがいるときく。彼らの間では、猿ぐつわ、鼻フック、ギャグボールといったアイテムが珍重されるらしい。女性の顔を変形させるだけというアダルトビデオ作品すらリリースされているという。そういった嗜好をもつ者たちにとって、美しい茂森の顔が無惨に歪む「トッチキくん」は、録画して保存すべき貴重なシーンになるのではないだろうか。
無邪気な3歳児を対象にした幼児番組を、そんないかがわしいことを考えながら見るのは邪道だという意見もあろう。
しかし、私はかつてこの欄で「いっこ にこ さんこ しっこ」という歌について書いたことがある。これは「寝る前にトイレにいこう」という、いわゆるしつけの歌なのだが、歌に合わせて流れるアニメーションがスカトロジーを連想させ、ひょっとしたら「おかあさんといっしょ」のスタッフの中に、そういった嗜好を持つ者がいるのではないか、という記事であった。
無論、それはあまりにも強引なこじつけだと自分でも思っていたが、茂森の歪んだ顔を見るにつけ、「もしかしたら……」と、思いを新たにする今日このごろである。もちろん、幼児番組のスタッフがマニアックな嗜好をもっていたとしても、なんら問題はないのだが。
ところで、この歌の時、茂森は非常に張り切っており、楽しそうである。一方、おにいさんの速水けんたろうは、今ひとつ乗りきれないような浮かぬ顔で唄っているように見えるのだが、気のせいだろうか。【み】
1997 04 22 07:07 PM [おかあさんといっしょ] | 固定リンク
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