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1998.06.29

「まちかどド・レ・ミ」のパワーバランス

 「まちかどド・レ・ミ」のチカ(林央子)の頑張りぶりについては、この欄の 「『まちかどド・レ・ミ』サラの本業は?」で、すでに書いた。今年度から年若い(という設定の)サラ(原田幸美)が新規参入したことで、“「まちかどド・レ・ミ」おねえさん”の元祖という意地が、彼女を異様なまでにはりきらせているのではないか、と。

 チカは、美貌の面では問題がないわけではないが、見事な美脚、ダンスも歌も一生懸命な愛敬たっぷりのおねえさんである。当ページも含め、幾多のETVファンページ上で「歌が下手」と叩かれてはいるものの、往年の森高ばりのミニスカートの裾をひるがえしてゲンキに飛び跳ねる姿は、ETVのおねえさんとしては高得点で合格だろう。

 一方、今年度から登場したサラ。とりたてて美人というわけではないけれど、キュートなファニーフェイス、チカの森高コスチュームに勝るとも劣らない派手な衣装、そしてなによりくるくると変わる表情が素晴らしい。針でつくとぷるんと弾けるあんこ玉みたいなまんまるの頬と大きな瞳。「ちょっととぼけているかわいい妖精」という設定(「まちかどド・レ・ミ」ニューズレターより)通りの愛くるしいおねえさんだ。

 昨年度までは、音楽教育番組のおねえさんとも思われぬ不安定な歌唱を武器に大暴れしていたチカも、今年度は華やかなサラに押され、春、新入社員を迎えた古参OLの悲哀—あたしだってちょっと前まではちやほやされてたのよ、それをなによ、新人ったら陰であたしのこと「お局」なんて言ってるじゃないの—的な印象があった。どちらかといえば、チカ否定派の私でさえ、今年度のチカの扱いは気の毒に思っていたのである。

 ところが、第6回放送「あめがふってきた」では、少々風向きが変わってきたように思えた。相変わらずチカは無茶なほどに元気いっぱい、サラは笑みを絶やさずニコニコ。しかし、サラの態度がどうもおかしいのだ。ダンスの振付を間違えたり、視線もおどおどしているようで、精彩に欠ける。ソロで唄う時の歌声も前と違うような気がする。なんだかずいぶん子供っぽい声だ。
 なにかあったのか、サラ? まさかチカが?
 いやいや、気はいかにも強そうに見えるが性格はよさげなチカが、サラをいじめたとも思えぬ。とすると、サラの体調が悪かったとか、気分がのらなかったとかいう理由か。あるいは、単なる私の思い込みか?

 「ロビンを探しにいこう」と言って本の中へ旅だった「ド・レ・ミ」一行、第6回にして、元の舞台「バナナンストリート」に帰ってきてしまったわけだが、本の世界からサラを連れてきてしまったので、おそらく再び旅に出るのだろう。だが、ロビンについては一言も触れていない。このまま、ロビンのことはなかったことにするつもりか。本の世界でロビンと再会、お姉さん3人共演という豪華な絵を見てみたいものだが。
 まあ、それはそれとして、「まちかどド・レ・ミ」におけるおねえさんのパワーバランス、今後も目を離せない。個人的にはサラをメインにフューチャーしてほしいのだけれど、チカも負けずに頑張れ。【み】

1998 06 29 11:00 AM [学校放送] | 固定リンク

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