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1998.06.03

ケイン・コスギよ、踊ることなかれ

 昨日、テレビを見ていたら、「ウッチャンナンチャンの炎のチャンレジャー」(テレビ朝日)にケイン・コスギがゲストで出ていた。この番組に、ケインはしばしば出演し、美しく逞しい筋肉をしならせながら、さまざまなチャレンジのコーナーに登場している。

 昨日の番組では、名前を問われると小さな声で「ケイン」とつぶやいたり、返事をする時も、はにかんだような調子で「ハイ」と答え、なかなかキュートであった。まあ、20歳を過ぎたいいオトナが名前をきかれた時に、ファーストネームだけぼそりと答えるというのもいかがなものかと思うが、いかにも素直そうな好青年ぶりが伝わってきたのでそれは不問としよう。

 そんな愛らしいケインなわけだが、やはり「英語であそぼ」の体操(「Work Out」)は駄目だ。オープニングのシルエットの格好よさから一転して、かくかくと首を振る仕草は、残念ながらいまだ健在である。
 特に、「OK」から「Wave your hands」につながるあたりがいけない。ここで、ケインは必ず、かすかに顎をひき上目づかいになる。この表情、背筋がぞわぞわとする。さらにまずいのが、途中でインサートされる空手かなにかの型を演じるシーンの直後である。テコンドーや空手の達人らしいケインが、逆光の照明を浴び、スモークけむる中、さすがはアクション俳優というシャープな動きをキメたあと、再び体操に戻るわけだが、この「Jump up and down」の箇所、ここがまた首が座ってないのだ。元気爆発、笑顔全開!といったイメージで踊っているのかもしれないが、相変わらず首ふらふら顔へらへら、きっと父のショー・コスギもこれを見て頭を抱えていることだろう。

 こんなことなら、途中の型をキメるシーンのイメージで体操を構成すればいい。バックに、「禅」なんて筆で書いた掛け軸下げたりしてね。「我遊英米言語」とかいうやたらと立派な額でもいいぞ。なんかよくわからんが。
 当然、ケインはカンフー着、子供たちはチャイナ服だ。「DRAGON BALL」のくりりんみたいな男の子は必須だな。あと春麗。だらりの帯をぶらんぶらんさせながら体操する舞子さんとか、無意味に刀を振り回すさかやき伸び放題の素浪人みたいのも混ぜといてほしい。オリエンタル風味ってことで。
 で、掛け軸の前に、白髪白髭の老人を座らせておく。そう、老師だ。体操が終わったところで、一同、深々と老師に一礼。老師、一息間を置いて、「Very good」。すると、下手に控えた半裸で丸坊主の大男がドラを鳴らして体操終了、ってのはどうだろうか。

 まあ、いくらなんでもこんなアイデアは実現しないだろうが、いずれにしても、ケインよ、この「Work Out」を子供向けの体操と思うことなかれ。修行、いや、戦いと思って、真剣勝負で挑め。踊ろう踊ろうと思って踊れるものではない。心を無にし、躍らされる心持ちでいくがよい。そこにおのずと道は開けるであろう。って、私は何者だ。【み】

1998 06 03 08:31 AM [幼児/こども番組, 英語であそぼ] | 固定リンク

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