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1999.04.27
エンディングの“動線”
リニューアルされて4週目に突入した「おかあさんといっしょ」。
新しい歌のおにいさん・杉田あきひろ、歌のおねえさん・つのだりょうこも、登場当初の堅さが徐々にほぐれてきており、見ているこちらの緊張も解けてきた。
さて、現在、エンディングは「スプラッピ スプラッパ」という歌に合わせて、体操のおにいさん・佐藤弘道と「デ・ポン」(バリダンス風体操)のおねえさん・タリキヨコに誘導された子供たちが、杉田とつのだが手で作ったアーチをくぐるというスタイル。3月までの「ドレミファ列車」のスタイルを踏襲した形である。
子供たちがひとしきりアーチをくぐると、いつのまにかド真ん中に立っている佐藤が「そろそろおしまい!」とコール。続いて、歌の後半部分を唄い踊り、番組終了となる。
リニューアル当初は、上手(かみて)から、佐藤、つのだ、スプー(ぬいぐるみ)、杉田、タリという順で並んでおり、アーチを作るために下手(しもて)側に急いで移動しようとするつのだが、スプーがアップになっている時に中腰で見苦しく前を横切ったり、子供に激突したり、スプーの持つラッパに頭を殴られたりというトラブルが続出し、見ていてはらはらしたものだった。思わず“動線”などという単語が脳裏をよぎるというものである。
ところが、今日の放送を見ると、並ぶ順番が、上手からタリ、杉田、スプー、つのだ、佐藤と変わっており、移動が非常にスムーズになっている。
さらに、先週まで、おにいさんおねえさんが、あたかもアドリブのごとく曖昧に踊っていた後半の振付がきっちり決まったようで、4人(+1頭)揃って同じ動きで景気よく踊っているではないか。
試行錯誤。おそらく、収録しながらスタッフもいろいろ考えているのだろう。番組がこなれていく様子を描いたドキュメンタリーをリアルタイムでオンエアしているようなものである。
あまりにもこなれていない第1週目を思い出すにつけ、そうとでも考えなければ、見ている方は救われない。
「新人だから慣れていない」「新人だからトチっても仕方ない」「リニューアルしたばかりだから番組構成がバラバラ」など、制作者側の言い分はあるだろうが、公共の電波を使って放送しているプロフェッショナルが制作している番組である。昨日今日連れてきた人間をぶっつけ本番で出演させているわけでもなかろう。ある程度、準備期間があったはずだし、リハーサルの時間だってあっただろう。
収録しながら、あるいは放映後の視聴者の反応を見ながら、改善していくのは大歓迎だが、第1週目のなんとも稚拙な番組構成、「おかあさんといっしょ」制作スタッフのプロとしての自覚を疑いたくなる。
失敗は仕方がない。だが、たとえば、杉田とつのだが声を揃えて曲名を紹介する時にぴしっと息が合わないなんていうのは、単なるリハーサル不足としか思えないんである。新コンビが息が合わないのは当たり前のことだが、それを容認しちゃいかんだろう。
慣れてなかったら練習を積ませてくれ。実際にオンエアする本番をリハーサル代わりにするのは勘弁してもらいたい。
民放各局がNG集を頻繁に放送しているのを見ればわかるように、視聴者は「トチリ」が大好きである。テレビという公の場でのちょっとしたアクシデントを偶然見かけると、どういうわけだか儲かったような気がする。しかし、それは、きちんとした番組作りがあってこその儲け。緊張感のない番組(杉田とつのだは見ている者に伝染するほど緊張していたが)の中でいくらトチってもらっても、ちっとも嬉しくないのである。
新人の杉田とつのだが頑張っているのだから、スタッフも真剣に番組作りに取り組んでもらいたい。無論、スタッフは「真剣にやっている」つもりだろうが、第1週目、2週目あたりの印象では、まだまだ甘いよ。
ところで、「デ・ポン」の振付がまたもや微妙に変わったようである。おニューの真っ赤な衣装もナイス。これも試行錯誤か。
我が愛しのデポ姉・タリの妖艶な魅力をさらにひきだすためなら、どんどん変更を加えていってもらいたいものである。
先代の「トライ!トライ!トライ!」(新体操風体操)の松野が、体操の途中で子供が真似できないような新体操風の技をソロで披露していたように、タリにも見せ場がほしい。ドリカムの吉田美和のように首だけを左右に動かすのが今のタリの最大の見せ場であろうが、デポ姉フリークとしては、これじゃまだ物足りぬ。おそらくバリ舞踊の専門家であろうタリの魅惑のソロパートを是非。【み】
1999 04 27 06:00 AM [杉田あきひろ, つのだりょうこ, 佐藤弘道, きよこ/タリキヨコ, おかあさんといっしょ] | 固定リンク
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