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2001.07.02

「えいごリアン」と「スタートレック」

 「えいごリアン」の世界はまことに奇妙だ。
 舞台は方形の部屋ひとつ。登場人物は、中村有志、ジャニカ・サウスウィック、マイケル・ネイシュタットの3人。ときおりゲストを迎えることもあるが、基本的にはこの部屋に3人が出たり入ったりして話ができあがる。問題の部屋はどこか空想の世界かとも思われるが、中村がキノコ状の生物、えいごリアンを食べてミニ・ユージに変身し、扉から出ていくとそこは日本なので、日本のどこかなのかもしれない。
 さらにジャニカは時折前触れもなく巨大化する。巨大化するのには何かの事情があるのかと思っていたが、「えいごリアン」のテキストにも「ときどき巨人になる」としか書いてないので、その理由については問答無用らしい。
 ときにこのジャニカ、プロフィールを調べると「'98年ミス・ユタ州・ナショナル・ティーンエイジャー」「全米で40以上のコンテスト・討論大会で優勝」「青年代表市長、青年上院議員に選出」「学業成績は、オールA」と錚々たる肩書きをもっているのだが、何を思って日本に来て巨大化し、「ボキャブラ天国」でお笑いをしているのか。誰かに言葉巧みに騙されてやしないか。そのあたりを一度本人に問いただしてみたいものである。
 話を「えいごリアン」の世界に戻そう。そんな奇妙な世界に住む彼らだけに、その服装もまた特別だ。中村は原色のつぎはぎのジャケット、ジャニカは白と赤のブラウス、マイケルは襟無しの緑の長袖である。そしてそういう服装をしている彼らの姿を見ている時、心の片隅にずーっとひっかかるものがあったのだ。
 あるときその疑問は氷解した。そうだ。ジャニカはサンタクロースの格好にそっくりじゃないか。思い起こせば最初の1年間、ジャニカが登場するたびに頭の隅でサンタクロースが連想されていたことに気づく。そしてマイケルは…そうだ、「スター・トレック」のカーク艦長だ。襟無しで長袖の上着にパンツ、そしてがっちり型の体型。私はトレッキーではないので、改めて資料で調べたところ、やはりエンタープライズ号の乗組員の服装は 襟無し長袖とパンツであった。 さすがにマイケルの服にあるV字型の模様は入っていなかったが。
 恐るべきは記憶である。ただ色形が似ているというだけで記憶の底から全く無関係なものが呼び起こされて関連づけられてしまう。何十年かして私の頭がボケた頃には、NHKで中村有志とウィリアム・シャトナーが共演していたことになってはいまいか。そのようなことがないように、ここに記しておく次第である。ウソだけど。【吉】

2001 07 02 04:58 AM [学校放送] | 固定リンク

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