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2003.12.21
群舞する仲居さんの正体
土曜の昼下がり、めぼしい番組もなくチャンネルを変えていたら、白黒の古そうなフィルムが放映されていた。
船のようなセットのまわりを仲居さんとおぼしき着物の女性が群舞している。激しい波のような動きを見せたかと思うと、渦を描いてくるくると回る。
何かの映画の中のイメージシーンであろうか。主人公が旅館に泊まって見た夢のような。しかしそれにしては長すぎる。群舞は延々と続き一向に主人公が目覚める様子がない。しかも何やら深刻だ。仲居さんたちが苦悩の表情を見せ始めているではないか。
そう思っているうちに結局シーンが変わるでもなく群舞は群舞のまま終わり、解説が始まった。何とこれは邦楽の番組「芸能花舞台」だったのだ。
「芸能花舞台」のサイトによれば、当日の放送内容は「幻のフィルム・テレビ初期の創作舞踊」。昭和30年代初期にNHKで放送された花柳徳兵衛の創作舞踊「慟哭」で、仲居さんの群舞と見えたものは太平洋戦争で南の島に散った若者への鎮魂歌だということだ。
昭和29年芸術祭賞を受賞したそうだが、前知識をかなぐり捨てて2003年現在これを見たとき、本当に芸術に見えるのだろうか。そもそも踊るのはどうしても和服の女性でなければいけなかったのだろうか。
「芸能花舞台」の再放送が12/27(土)早朝5:15〜6:00、再々放送が12/29(月)深夜0:15〜1:00にあるらしいので、ご覧になることをお勧めする。【吉】
2003 12 21 02:59 AM [趣味/教養/その他] | 固定リンク
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