タンポンケース
日本の少女たちは生理用品の扱いにずっと悩んできた。
カバンの中の生理用ナプキンやタンポンが入ったポーチを、どうやって人目につかないよう取り出し、トイレまで持ち運べば良いのか。
ナプキン1つ1つをハンカチに包む技を編み出した少女がいる。これならトイレに行く時、カバンから取り出してもまったく不自然じゃない。
家を出る時、洋服のすべてのポケットにナプキンを入れてから出かける少女もいる。ポケットがふくらんでちょっと格好悪いが、いちいちポーチを取り出す緊張感からは解放される。
少女たちの思いを反映し、生理用品を扱う企業も色々な工夫をしてきた。
個別パッケージにハンカチみたいな可愛い柄をプリントしてみたり、ビニールのパッケージを紙に替えてパッケージから出す時にカサカサ音がしないようにしてみたり、生理用ショーツにナプキンが入るポケットをつけてみたり……。
そんなシャイな日本人の常識に鉄槌を下すような商品を見つけた。
その名もズバリ「Tampon Case」である。タンポン専用ポーチ。
ポーチにはクッキリと“Tampon Case”とプリントしてある。どこからどう見てもタンポン入れにしか見えないデザインだ。
トイレに行けば排泄をする。排泄をすればトイレットペーパーで拭く。そしてトイレから出る時は、手を洗ってハンカチを使う。
生理中ならナプキンやタンポンを取り替えるために新しいナプキンやタンポンを持っていくのは当たり前のことだ。生理中なのが他人にバレないよう必死に隠すなんてくだらないじゃないか。
トイレに行く時にハンカチやポケットティッシュを持っていっても恥ずかしくないように、生理中の女性が他人の目を気にせず堂々とナプキンやタンポンを持っていける時代が早く日本にも訪れることを祈る。【み】
2月 2, 2004 at 11:10 午前 今日の通販 | Permalink
コメント