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2004年8月25日 (水)

氷河中で第一次大戦中の兵士の遺体見つかる

 イタリアアルプスの氷河で第一次世界大戦中死亡したオーストリア兵の遺体3体がほぼ完全な形で見つかった。
 山岳レスキュー隊のマウリツィオ・ヴィツェンツィさん(46)は8/20、スイス・オーストリア国境近くのサン・マッテオ山高度3,600m地点でミイラ化した氷漬けの遺体を発見した。
 「双眼鏡でフォルニ氷河上にしみのようなものを見つけ、見に行きました。近くまで行くとそれが氷河の中の凍り付いた兵士の遺体だとわかったのです。こんなことは人生で初めてです。遺体は何十年も氷の中で見つからずにいたのです。」とヴィツェンツィさんは語る。
 22日ヴィツェンツィさんは同僚と遺体を掘り出し、ヘリコプターで北イタリアの町ペイオの死体置き場へと運んだ。兵士の制服は革のベルトやガスマスク、星のついた帽子を含め完全な状態だった。
 史学者は遺体を調査し、この兵士は1918年の9/3の戦闘で、おそらくは手榴弾で戦死したものと同定した。この日サン・マッテオ山ではイタリア軍とオーストリア軍が「大戦闘」と呼ばれる戦闘を行い、オーストリア軍が勝利したが11人が戦死している。
 第一次大戦中にオーストリア軍がイタリアに残した戦争遺跡には、マルモラダ氷河深くに掘られた「氷の町」と呼ばれるトンネルがあるが、昨年の熱波で大部分が消失した。
 アマチュアの史家でもあるヴィツェンツィさんは「これは歴史的に重要な発見ですし、イタリアにとってもオーストリアにとっても素晴らしい出来事です。」と語る。
 葬儀は24日の午後に行われ、兵士の遺体は戦死後86年目に墓地に眠ることになる。(Reuters)

8月 25, 2004 at 01:56 午前 今日のトピックス |

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