カンザス大でゴジラ学術会議開催
カンザス大学で今月、ゴジラ生誕50周年を記念して3日間の学術会議が行われる。ゴジラを通してグローバリゼーション、日本のポップカルチャー、戦後の日米関係について論議しようというものである。
カンザス大学の歴史学の教授で「Godzilla on My Mind(わが心のゴジラ)」の著者であるビル・ツツイ氏は「ゴジラについてはもっと真剣に捉えるべきです。」と語る。
10/28から行われる同会議では、講演、パネル・ディスカッションのほかゴジラ映画の上映も行われる。上映会場の上には体長8.5mのゴジラの風船が上げられ、図書館ではツツイ氏のゴジラコレクションの展示も行われる。
同会議に対して学内では戸惑いの声も上がっている。「変です。学者がこんなことに興味を示すとは思いませんでした。」と新入生のキャスリーン・シェーファーさんは語る。しかし同会議にはデューク、ハーバード、バンダービルトといった大学から歴史学者、人類学者などの学者が集まってくるのだ。
出席者にはミズーリ州セント・ジョセフのテクニカル・ライター、アンドリュー・カー氏がいる。氏は子供の頃からの怪獣映画マニアである。「35歳にもなってゴジラ映画が楽しめる人は、それがいったい何故かを考えるべきです。」と彼は語る。
日本の東宝株式会社では50年間に27本のゴジラ映画を制作しており、28本目の「ゴジラ Final Wars」が12月に上映される。アメリカ版ゴジラは1998年に制作されたが、多くのファンはこれを真のゴジラ映画と認めていない。
バンダービルト大の東アジア研究の主任五十嵐恵邦(よしくに)教授は、ゴジラ映画を貴重な文化遺産だと考えている。例えば最初の映画「ゴジラ」はアメリカが南太平洋で水爆実験を行ったわずか8ヵ月後に完成している。この映画は核の脅威に対する不安と諦念を反映していると五十嵐教授は語る。
一連のゴジラ映画は大仰な特殊効果で広く世界に知られている。ぬいぐるみに人が入りミニチュアの町を踏みつけ、他の怪獣と戦う様子はプロレスの試合のように見えるとツツイ氏はその著作で述べている。
1956年、「ペリー・メイスン」のレイモンド・バーが登場するシーンを加えて「ゴジラ」がアメリカで上映されると、ニューヨク・タイムスはこれを「安っぽいホラーもの」として無視した。「確かに60年代後半から70年代前半には粗悪な映画も作られていました。」と五十嵐教授は語る。氏は今回の会議で1964年の「モスラ対ゴジラ」について講演する。
今回日本の2つの基金が400万円弱を同会議に助成している。
在カンザスシティ日本総領事館長の柴田孝男氏は、今回の会議はアメリカ人が自国について知るきっかけになるだろうとしながら、「ゴジラに関する真面目な研究なんて、自分には思いつかないね。」と語った。(Yahoo! News - AP)【吉】
【関連サイト】
◆"In Godzilla's Footsteps: Japanses Pop Culture Icons on the Global Stage"(学術会議公式サイト)
10月 18, 2004 at 11:38 午前 今日のトピックス | Permalink
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