パリの日本人の間に「パリ症候群」蔓延？

　パリに移住した日本人の間で「パリ症候群」と呼ばれる症状が蔓延しているとリベラシオン紙が報じている。彼らのパリに対するイメージが現実と異なるために深刻なカルチャーショックを受けているというのだ。
　パリの精神保健施設の調査によれば、年間100人以上のパリ移住者が襲われているパリ症候群は、迫害されているという感覚や自殺志向に特徴があるという。この症状は自分の想像と現実を一致させなければならないことから起きていると精神科医は言う。
　「（日本の）雑誌は日本人に、パリじゅうをモデルが歩き回り、女性は皆ルイ・ヴィトンで着飾っているというような夢物語を植えつけています。」と日仏医療学会のMario Renoux氏は語る。
　日本からの移住者は約３ヶ月ほどの期間で「文明とエレガンスの天国」ではなくフランス語で暮らすことの厳しい現実を知ることになる。「皆が私のフランス語を笑うんです」「皆私を嫌うんです」「ばかにされている気がします」というような相談が繰り返し医師のもとによせられている。
　日本では下品とされる強引な自己表現や、時には攻撃的に思えるユーモアの的となることが不幸感を倍加させているという。「しかしパリへの夢を諦めきれずに、彼らは日本へ帰ることを拒否する。」と同紙は報じている。(Yahoo! News - AFP)
　パリ中にモデルとか、、皆ルイ・ヴィトンとか、文明とエレガンスの天国とか、そんなことを思ってる奴はさすがにいねえんじゃねえの。【吉】