「スプーン2杯で命取り」伝説のウィスキー製造中
3/6、スコットランドのウィスキー製造所は何百年も前のウィスキーを再現すると発表した。このウィスキーはあまりに強いため、17世紀の作家がスプーン2杯でも命取りと怖れたといわれる。しかしこの命がけの酒を飲もうとする通はもう少し待たなければならない。製造にすくなくとも10年かかるためだ。
スコットランド西岸のアイラ島にあるブルイクラディック社のマーク・レニア社長は、同社が4回蒸留を繰り返した92度の「ピュアリー・フォー・ファン」を製造中だと発表した。通常のウィスキーでは蒸留は2回行われ、度数は40度から63.5度の間だ。
同社は「ウスケボー・ボール」(ゲール語で「危険な命の水」)と呼ばれる酒のレシピを使った。1695年、旅行作家のマーチン・マーチンはこの酒を「肉体のあらゆる部分」に利くほど強いと表現した。「この酒はスプーン2杯で十分だ。これを超えるとやがて息が止まり、命を危うくする。」と彼は書いている。レニア社長はスプーン3杯を飲んでみたところ「少し口にしただけでまさに息が止まりました。」という(死ななかったらしい:福袋註)。
同社ではこのウィスキーを5,000本ほど製造する予定だ。社長は12本入りのケースを400ポンド(約8万円)で売る予定だという。手元に届くのは約10年後になるが注文は受け付けている。「オークの樽で酸化するため、待てばうまい酒になるのです。」と社長は語る。その間、発注者は同社のウェブカムを通してこの酒の製造状況を見ることができる。(ABC News)
同社のサイトのニュースやウェブカムはこちら。【吉】
3月 8, 2006 at 12:35 午前 今日のトピックス | Permalink
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