山頂で謎のピアノ見つかる −そして謎が解ける
イギリスの最高峰ネビス山(1,344m)の山頂付近で清掃をしていたボランティアがピアノをみつけ、誰がなぜこんな重い楽器をここまで運んできたか首をかしげている。唯一の手がかりはピアノの下で見つかったビスケットの包装紙。賞味期限は1986年の12月になっていた。
保護慈善団体ジョン・ミューア・トラストのボランティア15人が頂上付近のゴミを清掃していたところ見つけたもの。鉄のフレームや弦は無傷だが、鍵盤が失われていた。
ピアノは解体され、30人のボランティアが持って降ろしたという。(Ananova)
そして後日談。
ボナーブリッジに住む木こりのケニー・キャンベルさん(64)が、ピアノだといわれていたものが実はオルガンで、1971年にガンの慈善事業のために彼が運び上げたものだと語った。「4日かけて運び上げて、そこで『スコットランド・ザ・ブレイブ』を弾いたよ。」「彼らが見つけたものはそのオルガンに違いないよ。鍵盤がなかったのは私がはがして友人たちにやったからだよ。その頃私にはいっぱいファンがいたんだ。」
キャンベルさんは後日山頂からオルガンを降ろそうと山に登ったところ、見つかったのはオルガンの破片だけだった。「誰かが埋めたんだろうと思ったよ。」「あんなものをネビス山にもって登ろうと思うようなやつは他にはいないよ。」
キャンベルさんはまたビール樽や除雪車、ガスボンベなどを運び上げたといい、今年65歳になったら回収に向かおうと考えているという。「風変わりな行動だけど、慈善の募金のためさ。」「またネビス山に登るのは大変だけど、山登りは好きなのさ。邪魔な車なんかはいないしね。」と語った。(The Sun:画像あり)【吉】