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2007年1月16日 (火)

フランス、イギリスとの合併を打診

 過去の機密書類によって、1950年代フランスがイギリスとの合併を検討していたことが判明した。
 1956年、当時のフランスのギー・モレ首相がイギリスのアンソニー・エデン首相にフランスの英国への合併を提案したという。この提案が拒絶されるとモレ首相は英連邦へ参画できないか打診してきたという。
 この文書は英国国立公文書館に保存され、20年前公開されたが注目されずにいたもので、このたびフランス首相の驚くべき提案を暴くことになった。
 この文書には「フランスの首相、ムッシュ・モレが最近ロンドンを訪れた時、エデン首相にイギリスとフランスの合併の可能性を提案してきた。」と書いてあった。
 モレ首相は英国びいきとして知られ、2度の世界大戦におけるイギリスの働きとイギリスの社会保障制度を賞賛していた。モレ首相はまた、英仏両国の財源であったスエズ運河をエジプトのナセル首相が国有化した際にもイギリスの援助を求めた。
 エデン首相は合併を却下したが、モレ首相は英連邦への参画には驚く程熱心だったという。エデン首相は閣僚のサー・ノーマン・ブルックに「ムッシュ・モレはフランスが女王陛下の統治を受け入れることがどんなに難しいか思いもつかないようだ。」と語っている。
 ソルボンヌ大学現代史専門のHenri Soutou教授は「まったく馬鹿げたアイデアです。」「英連邦に参画しイギリスの女王の統治を受け入れるなど国民が許さなかったでしょう。もしこれがもっと最近の出来事であれば、モレ首相は裁判にかけられていたでしょう。」と語った。(Ananova)【吉】

1月 16, 2007 at 01:17 午前 今日のトピックス |

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