イギリスの男性、11日間不眠記録達成

　英国コーンウォール州の男性が11日間眠らず不眠の世界記録を達成した。ペンザンス在住のトニー・ライトさん(42)は、1964年アメリカのランディ・ガードナーさんが樹立した264時間の不眠記録に挑戦。ライトさんはお茶を飲んだりビリヤードをしたり日記をつけたりして眠気と戦った。ギネスブックは健康への害が考えられることから不眠記録の掲載を中止している。
　BBCニュースの取材に対しライトさんは「気分はいいよ。長い道のりだったけどついに達成したよ。」と語った。彼によれば、生の食品しか食べない「原始ダイエット」のおかげで長い時間脳が活動できたという。「脳を疲れた部分から別の部分に簡単に切り替えられるようになるんだ。」と彼はいう。「けど今はどっちの脳もくたくただよ。」
　記録に挑戦している間、ライトさんは自分の言葉が時々理解しにくくなり、色が明るく見えるのを感じたという。ウェブカメラと監視カメラが彼を監視し続けた。
　このチャレンジはライトさんの、体と睡眠の関係に関する研究の一部だと言う。彼によれば人間の脳は部分によって必要な睡眠時間が異なり、長い時間機能し続けることは可能だという。
　彼は眠っていないことを証明するために、１か所にずっといなければならないことが一番つらかったと語った。(BBC NEWS)【吉】