アメリカ海軍、鉤十字型の施設の改修に60万ドル
LAタイムズ紙によれば、アメリカ海軍は上空から鉤十字に見えるビルの形をぼやかすため、60万ドル以上をかけ造園工事や改修工事を行うことを決定したという。
1960年代後半に建設された4つのL字を配した形のこのビルはカリフォルニア州コロナドの陸海空軍共同の基地にあり、海軍工兵隊シービーズの兵舎として使われている。
しかしグーグル・アースなどで同施設の衛星写真を見て、ブログやサイト上で鉤十字に似ていることを指摘する者が増えてきた。
グーグル・アース・コミュニティの掲示板で最初にこの件が指摘されたのが2005年の2月。以来海軍には対処を求める電話が増え続けたという。
ミズーリのラジオ・トークショーのホストが昨年確認した段階では、海軍は建物の形を変えることは示唆していなかった。しかし今年の前半、名誉毀損防止組合(Anti-Defamation League)サンディエゴ支部長のモリス・カスート氏と共和党員スーザン・デービス氏がこの問題を取り上げた。その結果10月1日から始まる会計年度では、建物の連絡通路の改修や建物をカモフラージュするための造園工事、屋根への太陽電池の設置などに60万ドルが計上されている。
海軍南西地区の広報官代理スコット・サザランド氏は「鉤十字のような憎悪の対象と関連づけられたくありませんからね。」と語っている。(The Raw Story:画像およびニュース動画あり)吉】