« シチリアの謎の火災の原因はエイリアンか | トップページ | 半裸で木にのぼり遠吠えをしていたチェコ人保護 »

2007年11月 3日 (土)

多重人格の女性、自分の17の人格を絵に描く

 子供の頃の虐待がもとで多重人格になったとする米国の女性が、自分の分身17人の姿を絵に現した。
 2児の母カレン・オーバーヒルさんは乳児の頃から父や祖父によって虐待を加えられた結果、2歳から34歳に至る想像上の人物を生み出し、今回精神分析医のリチャード・ベーア氏の助けを得ながらこの絵を描いた。
 彼女は帝王切開による出産後、麻酔から目覚めると家族や友人の顔がわからなくなっていたこともある。またラスベガスに旅行をした時、持っていた25ドルがいつのまにか2,500ドルに増えていたこともある。目が覚めると枕の下に覚えのないナイフが置いてあったことも。彼女は自分に戻るたび、自分がどこで何をしていたかの記憶がなくなっているというのだ。
 1993年ベーア医師は彼女から「私の名前はクレア。7歳。カレンの中に住んでるの。」という手紙を受け取り、彼女を解離性同一性障害だと診断した。ベーア医師は催眠術を使い彼女の中の人格が男性から女性、白人から黒人、様々な年齢にわたることを明らかにした。右利きの人格もあれば左利きの人格もあり、歩き方も変わるという。
 ベーア医師は彼女を題材に"Switching Time: A Doctor's Harrowing Story of Treating a Woman With 17 Personalities(スイッチング・タイム:17の人格をもつ女性を治療したある医師の悲惨な話)"という本を著した。
 問題の絵はこちら。それぞれの人格は以下の通り。
 1.クレア(7歳♀)
 2.カール(10歳♂:痛みを和らげる人格)
 3.エリース(8歳♀:学校での人格)
 4.ジュリー(13歳♀:足が不自由)
 5.カレンその1(10歳♀:オーバーヒルさんの10歳バージョン)
 6.カレンその2(21歳♀:2児の母)
 7.カレンその3(30歳♀:オーバーヒルさんの30歳バージョン。自暴自棄。)
 8.ジュリアン(15歳♀:日記をつけている)
 9.サンディ(18歳♀:鬱な人格)
 10.キャサリン(34歳♀:母親の人格)
 11.アン(16歳♀:信心深い人格)
 12.マイルズ(8歳♂:怒りっぽい人格)
 13.テア(6歳♀)
 14.ホルドン(34歳♂:父親の人格)
 15.カレン・ブー(2歳♀:虐待されている人格)
 16.ジェンセン(11歳♂:黒人の少年。芸術家。)
 17.シドニー(5歳♀:泥棒)
(the Daily Mail)【吉】

11月 3, 2007 at 02:41 午前 今日のトピックス |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 多重人格の女性、自分の17の人格を絵に描く: