グーグルの「ストリートビュー」、プライバシー侵害で訴えられる
ペンシルベニア州ピッツバーグの夫妻が4月4日、グーグルのサービス「ストリートビュー」に自宅の画像が公開されているのはプライバシーの侵害であるとして、グーグルを相手取って訴訟を起こした。アーロンとクリスティーンのボーリング夫妻がアレゲーニー郡の一般訴訟裁判所に起こした訴えによれば、彼らは「『私道』と明示された(行き止まりの)道沿いに住んでおり、グーグルは安住とプライバシーを「意図的に著しく侵害した」としている。
訴状によれば夫妻はオークリッジ通り沿いのこの家を2006年の年末、「かなりの額を費やして」購入したが、この家の「購入を決断した主な動機はプライバシーの確保」であったとしている。しかし去年の10月ピッツバーグが「ストリートビュー」の対象区域に追加され、「個人的な情報が公の知るところとなり」、「精神的被害」をうけるとともに家の資産価値(ボーリング夫妻の購入額は16万3千ドル)が下がったと主張する。
夫妻は損害額として2万5千ドルを要求するとともに、裁判所からグーグルに自宅の画像を削除するよう命令するよう求めている。(The Smoking Gun)
現在夫妻の家付近のストリートビューのデータは削除されている模様。【吉】