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2008年7月21日 (月)

田舎町で大活躍のFBI捜査官、ニセモノと判明


 ミズーリ州の小さな町にこの2月一人のFBI捜査官が登場、町の麻薬問題を一掃すべく武装して現場を襲撃、容疑者を逮捕し、尋問を加えるなど八面六臂の大活躍をした。しかし実はこの男ただのクビになったトラック運転手だったのだ。彼は今自分が起こした事件について105年間の懲役刑を受けようとしている。
 ビル・ジェイコブ(37)は銃を携えニセのバッジを胸につけ、中古のパトカーに乗って人口1,200人の町、ミズーリ州ジェラルドに降り立った。ジェイコブは映画「ビバリー・ヒルズ・コップ」の中に登場するFBIの架空の部署の名前を挙げ、そこに所属していると名乗った。
 そこから彼の活躍が始まるのである。エディ・マーフィそこのけのアグレッシブな捜査方針に苦情が続出、地元紙によって身分詐称が明かされることとなった。
 2児の父にして元トラック運転手の彼は今、身分詐称を含む23件の違法行為により告訴され、彼の捜査方法に怒った17人からの起訴されている。一人の老年の女性は捜査に協力しなかったとして精神科病棟に入れられたといい、またある男性は子供の前で頭に銃を突きつけられ撃つと脅されたという。
 身分詐称の動機は不明。インタビューに対しジェイコブは「純粋に町の犯罪一掃に協力したかっただけ」と語っている。この町に到着した時、ジェイコブは地元の警官に身分を証明するための問合せ先の電話番号を教えていた。この番号に電話をすると、電話を取った女性がジェイコブは「複数管轄特別捜査班」のメンバーであると認めるようになっていた。「複数管轄特別捜査班」は「ビバリー・ヒルズ・コップ」に登場する架空の部署である。
 「彼は証明書も持っていた。バッジもつけていた。身分確認の為の電話番号もあった。確認のために他に何ができたというのか。」とオーティス・シュルテ町長は愚痴っているという。 (Ananova)

7月 21, 2008 at 12:47 午前 今日のトピックス |

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