セックスで致命的な発作を起こす女性
イリノイ州の35歳の女性が、セックスによって致命的な発作が起きることを医師が発表した。
シカゴのロヨラ大学神経学科のホセ・ビラー学科長によれば、「この女性は性交中に顔面左側が無感覚になり、ろれつがまわらなくなり、左腕に力が入らなくなってきました。」「性交の6時間後病院に運び込まれた時には左腕は全く動かず、顔面は麻痺し、言語は不明瞭になり、パニック状態にありました。」という。
血栓溶解剤を注射すべき発作後3時間はすでに過ぎていたため、彼女の会陰部の動脈から脳までカテーテルを差し込み,血栓を直接血栓溶解剤で溶かす方法をとった。その結果女性の症状はすぐに改善し始め、1時間で危険な状態を脱出、12時間後には症状はほとんどなくなった。現在では彼女は元気になったが、左手の動きが鈍くなったままだという。
彼女の症状の原因は、右心房と左心房の間にあいた小さな穴。これを「卵円孔開存症(PFO)」といい、自覚症状のない場合もあるが、40%の者は原因のわからない発作に襲われるという。この穴にタイミング悪く血栓が吸い込まれ、通常肺で溶かされる血栓が溶かされないまま脳に達してしまうと発作が起きるという。
「これは非常にまれなケースです。」「PFOをもっている人のほとんどの人は何の問題もなく生活できます。」とビラー氏はいう。(CBS News)【吉】