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2008年11月24日 (月)

メキシコの空港に住みついた日本人、有名人に

 ノハラ・ヒロシさんはメキシコシティの空港で長い乗り継ぎ待ちの時間を過ごしている。今月で3か月目にはいり、立ち去るつもりもない。
 彼自身説明できない理由で、ノハラさんは9月2日からベニート・フアレス国際空港の1番ターミナルに住みつき、ファストフード店や乗客からの寄付をうけ、椅子の上で寝て生き延びている。当初は乗客は彼を怖がり、空港当局もこの悪臭がする男が立ち去らない理由を調べるよう日本大使館に求めた。しかし彼は今やある意味有名人となり、テレビでは毎日のようにフードコートでの彼の生活が報じられ、メキシコ中の興味を集めている。
 旅行者も彼と写真をとったり、サインをもらったりするために立ち止まる。
 東京出身の彼は旅行ビザと帰国用のチケットを持ちメキシコ入りしたが、空港から去ることはなかった。11月18日マクドナルドの横で行われたインタビューで彼は、長期の滞在に理由はなく、今後どれくらい居座るかもわからないという。
 「なぜ自分がここにいるのかわかりません。」 彼はテレビ局が用意した通訳を通じて答えた。「理由はないんです。」
 大使館も彼を強制的に退去させることはできない。ビザの有効期限が切れる3月まではメキシコの組織も手出しができない。
 この滞在期間中、彼のあごひげは伸びてもじゃもじゃになった。赤く染めた髪はほこりやフケで汚れた。クリーム色のジャケットやフリースの毛布も薄汚れた。何か月もシャワーを浴びていない匂いがする。
 「おとなしくていい奴だよ。」と空港の守衛シルヴィア・ナバレテ・デル・トロさんはいう。「一日中ここに座って何か食ってるよ。」 フードコート内のいろいろな売店が彼に食べ物や飲み物を与えている。彼がテレビに出演する際にただで広告できるからと店名入りのマグカップを与える店もある。見知らぬ人がペストリーやハンバーガーを買ってやることもある。彼はハンバーガーの方が好きらしい。
 通訳と彼はコーヒーカップとサンドイッチ、ケチャップのパックが乗ったテーブルを囲み、何時間か語り、笑った。あごひげを撫でながら2004年の映画「ターミナル」からヒントを得たわけではないと語った。しかし類似点があることは認めている。「私の人生は『ターミナル2』ですよ。」とジョークを言いながら。(Houston Chronicle:ノハラ氏の画像あり)
 元記事には彼の画像あり。誰か知り合いはいませんか。【吉】

11月 24, 2008 at 01:03 午前 今日のトピックス |

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