牛の尿ドリンクまもなく発売
インドで牛の尿を原料としたソフトドリンクの開発が進んでいる。インド最古で最大のヒンドゥー民族運動グループ「ラシュトリヤ・スワヤンセヴァク・サング(RSS)」の 「牛保護部門」では現在同製品の開発の最終段階にあるという。
同部門の長、Om Prakashさんによれば、"gau jal(サンスクリット語で『牛の水』)"と名づけられたこの飲料は現在実験室での試験を実施中であり、「まもなく、おそらくは年内に」発売予定だという。「心配はありません。尿のような匂いも味もありません。」「いかなる毒素も含まれていません。」とPrakashさんはザ・タイムズ紙の取材に答えている。
gau jalの開発は、RSSによるインドから海外の影響を一掃し、「ヒンドゥの価値観」を促進するための一番新しい取り組みだ。ヒンドゥ教では牛のフンは燃料や消毒剤として使われ、またカーストの底辺の層の人々を浄化するために使われるという。
2001年にはRSS及びバラティヤ・ジャナタ党などその一派は牛の尿を肝臓病や肥満、がんの治療薬として普及させようとした。RSSらの活動はしばしば暴力的な手段も用いるため批判を受けている。昨年はオリッサ州で67人のキリスト教徒を殺害し、先月にはマンガロールでパブにいた女性を襲っている。また国外企業を攻撃対象とすることも多く、1994年にはペプシやコカ・コーラなど多国籍企業の商品のボイコットを全国規模で展開した。
Prakashさんによればgau jalは主成分の牛の尿に薬草を加えたもので、安価で提供できるという。成分や価格の詳細については正式な発売まで発表できないという。健康的であるためアメリカのコーラブランドに対して十分競合でき、国外への輸出も検討中だとしている。 (Times Online)【吉】