花屋の窓に毎朝現れる文字
英国サリー州ライギットのある花屋では、毎朝窓が曇った時にある文字が現れる。"認可済みセックスショップ(Licensed Sex Shop)"という文字だ。この花屋「ウィローズ」を母親のシャーリーさんと一緒に経営するクレア・ロスさん(40)は「この文字を消すために全て手をつくしましたが、消えないんです。」という。「毎朝文字が現れるんです。この場所が以前セックスショップだったことは知っていますが、店を借りたときは空き家になっていました。以前の業種をしのばせるようなものはまったくなかったんです。」「けれど突然朝露で大きな『セックスショップ』の文字がうちのサインの上に現れたんです。毎朝スポンジで拭き取るんですが翌朝にはまた現れるんです。」
「うちのお客さんが離れていくことが心配です。」「ここにセックスショップができた時はみな驚きました。この街はそういう類の街ではありませんし、このあたりは住宅ばかりですからね。」
2004年にここにセックスショップのチェーン店「ピロー・トーク」が開店した時には289人の反対署名や173通の抗議の手紙が寄せられたという。ここは駅近くの静かな通りで、毎朝子供達が学校に通うために駅を利用する。当時窓には店内で売られているエロDVDやおとなのおもちゃ、衣装などを隠すために赤いフィルムで目隠しがされていた。
ロスさんは語る。「朧げな文字を消すためにあらゆることを試しました。清掃業者も入れましたし、ライターオイルやガソリン、スチールたわしも試しました。けれどどれも効かないんです。」「貼り文字の接着剤がガラスにしみ込んで、店の過去がここに刻まれてしまったんです。」
「文字を消すにはガラスを入れ替えなければ駄目でしょうね。けれど今ではみんなが慣れて、話題になっています。窓の文字に気づいているか聞きにくるお客さんが花を買って帰る時もあるので、このままにしておきます。」(Telegraph)【吉】