1,800m落下して助かった男
英国スタフォードシャー州タムワース在住のジェームズ・ブールさん(31)は、ロシア国内でのスカイダイビングの撮影の最中パラシュートが開かず、6,000フィート(約1,800m)の高さから雪山の上に落下した。しかし彼は無事でギブスをつけて母国へ帰ることができた。1児の父である彼は、自分を「世界一幸運な男」と言っている。
事故はTVのドキュメンタリー番組で、ブールさんが別のスカイダイバーが山腹へ降りるシーンを撮影中に起きた。彼は別のスタッフからの合図でパラシュートを開くことになっていたが、行き違いから地上まで残り2、3秒のところまでパラシュートを開くひもを引かなかった。着地はまるで「スピードをだしたトラックにはねられたよう」だったという。
ブールさんは背骨と肋骨を骨折し、歯を何本か折り、肺に打撲を負っただけで済んだ。「あまりの痛みに叫び声をあげ、血を吐いたよ。」「体内も損傷していて、死ぬんだと思ったよ。」と彼は語った。
ブールさんは機械技師で、パラシュート歴は12年、スカイダイビングは2,000回以上の経験がある。地域カメラマンとしてBBCの番組などで活躍もしている。(Telegraph)【吉】