寄生性双生児、「エイリアン」のように腹を破って飛び出す
英国の元消防士、ギャビン・ハイアットさん(30)によれば、生まれてからずっと体の中にあった塊がある日腹を破って飛び出してきた。医師によれば、この4cmほどの塊は母親の体内で妊娠早期に死亡したハイアットさんの双子の弟だという。
オックスフォードシャー州ホイットニーに住むハイアットさんは「それまで4人の医者に診てもらいましたが、皆この塊には首をひねっていました。」「嚢胞だという医者もいれば、体内で伸びた毛だという医者もいました。」「一人の医者が妊娠早期に私の体内に吸収されてしまった双子の弟かもしれないと言い出したんです。」「今は元気になりましたがまだ私に双子の弟がいたということがピンときません。出てきた塊はビンに入れて『リトル・ギャブ』と名前をつけて家にとってあります。少しこわいのであまり人には話していません。」という。
1週間ほど病院に入退院を繰り返していたハイアットさんは、最終的にオックスフォードのジョン・ラドクリフ病院での手術をキャンセルし自宅に帰ったが、帰宅後へそのあたりに強い痛みを感じた。シャツをめくりあげると出血しており、皮膚を破って塊が飛び出しているのを見つけ、近所の外科医へ自力で車を運転して乗り付けたという。
担当した外科医のジョー・サントス医師は「映画の『エイリアン』の1シーンみたいでしたよ。この目で見るまではへそから何か出てきたと言われても信じられませんでした。」と語った。(Telegraph)【吉】