自分の余命を賭けにし、100万円手にした末期がん患者
6月1日まで生き延びた末期がんの患者が、5,000ポンド(約100万円)を手にした。
バッキンガムシャー州ミルトン・ケインズに住むジョン・マシューズさん(59)はあと数か月の命という医師の診断を受け入れられず、賭けの対象にすることにした。彼は2006年の4月に中皮腫と診断されている。
2007年を迎えることはできないだろうという医師の予測に挑むように、彼はブックメーカーのウィリアム・ヒルで、2008年6月1日まで生きるかどうかを賭けにだし、オッズ50/1の賭けに100ポンド(約2万円)を賭けて5,000ポンドを手にした。
マシューズさんは2009年6月1日まで生きるかどうかという賭けにさらに同額を賭け、6月1日にまた5,000ポンドを手にした。
彼はさらに2010年同日まで生きるかどうかというオッズ100/1の賭けに100ポンドを賭けた。これに勝てば1万ポンド(約200万円)手にすることになる。
独身のマシューズさんは「私が世界で命を賭けに出した最初の人間じゃないかな」と語った。
マシューズさんは賞金のほとんどをチャリティーに宛てることを考えている。
「いつかは死ぬことはわかっているよ。本当のところ金が欲しいわけでもないんだ。だから価値ある理由にほとんどつぎ込むんだ。」
ウィリアム・ヒルの広報担当グラハム・シャープさんはいう。「この手の賭けを扱うよう求められたことはありません。けれどもマシューズさんが直接おいでいただき、この賭けが病気と闘う動機付けになるという固い意志をお持ちでしたので、お受けすることにしました。」
「このビジネスを始めて30年ですが、これほど勝者に1万ポンドを支払うのが嬉しかったことはありません。そして来年にはさらに1万ポンド払うことになるのを信じています。」(Telegraph)【吉】