2か月で4台車を当てた女性。そしてその車を…
カリフォルニア州リンカーンにあるカジノ「サンダーバレー」ではこの2か月間に8台の車を賞品として提供したが、そのうち4台がサクラメント在住の女性が当てたものだ。
9月19日、この女性は4万3000ドル相当のレクサスのコンバーチブルを当て、1週間前には4万7000ドル相当のメルセデスのコンバーチブルを当てている。先月はピックアップ・トラックを2台当てた。
ファーストネームがサリナとだけ明かされているこの女性はこの幸運続きが信じられないという。他のギャンブラーも同様だ。ギャンブラーの一人は匿名で地元局KXTVにくじの合法性に疑義を呈するファクスを入れた。
「サンダーバレー」の広報担当者ダグ・エルメッツさんによれば、警備担当者がくじのビデオを見直したが、合法であると確認されたという。「2度目の当たりの後、我々は直ちに調査を行い、全てが正当に行われたことを確認しました。」と彼は言う。
このくじは、プレイヤーがその週行ったスロットやテーブルゲームの量に応じてくじのチケットを溜め、日曜の夜に缶の中からくじがひかれて10名のプレイヤーを選び、選ばれたプレイヤーが10通の封筒を選ぶというもの。10通の封筒のうち9通には最高1000ドルの現金が入っており、1通には車があたるというシステムだ。
エルメッツさんは、サリナさんは同カジノを最も頻繁に利用する常連の一人であり、そのため10人の中に選ばれる可能性は高いと説明する。しかし続けて他の9人を負かせて一等を当てるのは幸運である。
くじの司会者ティナ・ロゴさんは「2度目の当たりの時は彼女は10番目にくじを引きました。彼女はくじを選べなかったんです。彼女は残ったくじを引いたにもかかわらず1等を当てたんです。」
そしてこの話にはもう一つ信じられない続きがある。くじにまけたギャンブラーたちの気は多少晴れるかもしれない。
サリナさんはサクラメントのホームレス施設で働いているが、彼女は4台の車を含めこれまでの勝ちを全て施設に寄付していたのだ。ある夜は賞金で彼女の車いっぱいのハンバーガーを買いホームレス施設に配ったという。彼女は仕事の妨げになることを恐れてこれまでこのことは話していなかったという。彼女が地元局「ニュース10」の取材を受けた時も匿名が条件で、取材中彼女はリサイクルショップで買った服に身を包んでいたという。
サンダーバレーの何人かの従業員はサリナさんの職業を知っている。ロゴさんもその一人だ。「因果応報っていう言葉を知っているわ。良いことをすると必ずよい報いがあるものなのよ。」 (azcentral.com)【吉】