にんじんが怖い! 野菜恐怖症の女性
英国はポーツマスに住むヴィッキ・ラリューさん(22)は野菜恐怖症だ。
野菜恐怖症の彼女は芽キャベツや豆などが少しでも見えると汗をかき、パニックに襲われる。ラリューさんは肉やじゃがいも、シリアル、時々りんごを食べて暮らしている。しかしにんじん一切れさえ食卓にあることが嫌なのだ。
「私はいつも説明のつかない恐怖を野菜に感じます。子供のころなど皿の上ににんじんや豆があるのではないかとびくびくしたものです。」と彼女は言う。「けれど大人になってからもそういうことが続いたので、これは単なる野菜嫌いじゃなくて恐怖症ではないかと考え始めました。」「自分の皿の上でなくても野菜があるとパニックに教われ、汗が出始め鼓動が急に上がるんです。」「他の人は面白がりますが、私は本当に野菜が怖いんです。芽キャベツやブロッコリーの味がきらいとかではなく、目にすることで恐怖でいっぱいになり、触ることなど決してできません。」
英国では数千の人々がこの恐怖症にかかっており、野菜を見た際の反応をコントロールするため心理的な再プログラムを含む治療が行われている。
ラリューさんはこの症状のため、スーパーやレストランにはボーイフレンドのジョセフ・ジェイドさん(25)とともに出かけている。「スーパーにでかけることはちょっとした試練です。だって野菜はドアのすぐそばにあるんですから。」「ジェイドは理解があり、私が順応するためにベストをつくしてくれます。」「彼がベジタリアンじゃなかったのは幸運です。」「私は恐怖をコントロールすることを学ぼうとしています。けれど新しく会った人に言い出すのは難しいです。きっとからかっていると思っているでしょうね。」
恐怖症のための慈善団体、アングザイエティUKの広報担当によれば、「英国人の13%が何らかの恐怖症にかかっている」という。「すべての恐怖症に薬剤や自助グループなどの治療法があります。問題をかかえているという方はまず医者に診てもらい適切な診断を得ることです。」 (Telegraph)【吉】