自殺者からの電話中に寝てしまった牧師
スウェーデン版「いのちの電話」で、自殺志願者からの電話を受けた牧師が相談の途中で寝てしまい、自殺志願者の男性は電話ごしにいびきを聞かされることになったという。
この44歳の男性が「精神的に不安定だ」として電話をかけてきたのは4月16日の午前2時頃。彼の電話は当日の担当であったスウェーデン国教会の牧師に転送された。転送されてから約5分後、男性はひとりごとをいっているような感覚を覚えた。
彼はカルマルの地元紙Barometernに「牧師さんはメモをとっているのかと思い、『メモをしているんですか?』と聞きました。」と語っている。「深い息づかいの後、牧師は目を覚ましました。」 しかし男性によれば牧師の意識は長く続かず、何の反応もない時間が2、3分続いた後、男性は電話を切ったという。
幸運なことには、牧師のこの反応が男性の憂鬱な気分を怒りに変え、男性は自殺を思いとどまった。男性は「通話の真っ最中に牧師が寝るなんてひどい話です。気分がすぐれず自殺を考え、気を落ち着けてから電話をしたのに、がっかりです。」と語る。
スウェーデン国教会の責任者、Monica Eckerdal Kjellstroemさんによれば、こういった事態は初めてではないという。「このような事は起きてはいけない事ですが、電話をした方からの牧師が寝てしまったという報告は時々あります。」 彼女は今後相談中に起きていられなかった牧師は解雇すると約束した。 (Telegraph)
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