コヨーテと間違えられた柴犬、野生に帰され行方不明
ケンタッキー州の警察が一匹の柴犬の行方を追っている。
アメリカン・ケンネル・クラブに登録されているこの犬は、フランクフォート動物保護団体がコヨーテと間違えて野に放ってしまったもの。
飼い主のロリ・グッドレットさんによれば、飼い犬のコッパー(メスの柴犬、11歳)がフェンスで囲われた裏庭からいなくなったのは7月3日。グッドレットさんの貼ったポスターを見た警官が、自分が以前保護団体のシェルターに連れていった犬だと気づいた。
シェルターの職員はその後、コヨーテは預かれないため引き取ってほしいと警察に連絡していた。警察は野生動物の専門家から、コヨーテは迷惑な動物だから野生に返すか殺した方がいいとアドバイスをうけ、コッパーをホームセンター裏で野に放した。
保護団体のジョン・フォーブズ所長はシェルターの判断は正しかったとしている。「我々の管理人がコヨーテだと判断すれば、シェルターで保護することは法律違反です。我々は現場の担当者を信頼しています。」
しかしグッドレットさんはどうして誤認したのか理解できないという。「コッパーが若い頃、とがった耳と赤い色でキツネだといわれたものです。」「けれど今までコヨーテと間違えられたことはありません。」
フランクフォート署のフランク・ディートン警視長によれば犬は首輪など身元を確認するものを身につけていなかったという。彼はコッパーを放しにいく警官におとなしくついていったため、本当にコヨーテか疑ったという。「幸い、その警官がコッパーの写真を撮っていました。」と彼は語った。
グッドレットさんに警官とボランティアが協力し、コッパーの捜索にあたっており、檻をしかけて捕獲しようとしている。グッドレットさんは「コッパーは永遠にいなくなってしまったとは分かっています。でもどこか優しい家族が拾って育てていると思いたいんです。」と語った。(CBS)
元記事にコッパーの写真あり。しょぼくれててかわいい。なお"coyote"の発音は「コヨーテ」より「カイオウティ」に近い(まめちしき)。【吉】