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2011年3月20日 (日)

美容とジハードと…アルカイダの女性向け雑誌「アル・シャミカ」創刊

 アルカイダが女性向け雑誌「アル・シャミカ(威厳ある女性)」を創刊した。光沢のある表紙にはベールを被った女性と機関銃がデザインされており、自爆テロを行った男性の妻の独占インタビューでは、妻が夫の決断を賛美している。
 全31ページの同誌では独身女性に戦士との結婚にあたってのアドバイスを掲載し、読者に、子供を来る聖戦に向け戦士として育てる義務があるとしている。一方で、室内でもベールをつけることは肌のつやを保つためによい、女性は「必要のある時以外には外出を控える」べきで、「全能なるアラーの仰せに従うことへの報酬」としてニカブ(ベール)を着用すべき、という美容コラムもある。
 夫をアフガニスタンでの自爆テロで失ったウム・ムハナドという女性は、インタビューの中で夫の勇気を讃えている。また他の記事では、読者にイスラムの大義のために命を捧げるよう呼びかけ、「殉死により、信者は安らぎと幸福を得ることができる」としている。また女性誌によくみられるような記事、ハチミツのフェイスマスクの効用、エチケットについて、応急処置について、タオルであまり強く肌を拭かないこと、などが掲載されている。次号ではスキンケアや電子ジハード(サイバー攻撃)の方法について予告されている。
 論説では、同誌の目的は女性を教育し、イスラムの敵への戦いに参加させることにあるとしている。「人口の半分は女性です。また次の世代を生み出す人々ともいえます。イスラムの敵はイスラムの女性に対し、信仰や女性の役割について真実を知らせないことに躍起になっています。それは女性が聖戦に参加すれば何が起きるかよく解っているからなのです。」「イスラム国家では、信仰や戦闘、自らが何を期待されているかを知っている女性を必要としているのです。」
 同誌は若いイスラム教徒にテロリズムを奨励する「インスパイア」誌を手がけたアルカイダのメディア部局によりオンラインでも発行されている。
 反過激主義の英国シンクタンク「クィリアム」のジェームズ・ブランドン氏は、「アルカイダは欧米の文化の浸透に雑誌がいかに効果的であったかを知り、同じことを試みたのだと思います。」「その結果コスモポリタン誌の聖戦バージョンができあがったわけです。」と語った。 (Mail Online)
 彼此の文化はかくも違うか。こちらでオンラインで読むことができる(www.archive.org、左の"view the book"のリンクから)。【吉】

3月 20, 2011 at 12:23 午後 今日のトピックス |

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