エジプトで800万体の犬のミイラの地下墓地発見
エジプトの砂漠で、多数の犬のミイラが詰まった地下道が発見された。犬のミイラは約800万体あるとみられ、ほとんどは生後間もなくに神に捧げられたもの、一部は犬の頭をしたアヌビス神の使いとして近くの寺院で天寿を全うしたのちこのカタコンブに埋葬されたものとみられる。
これは英国カーディフ大学の調査隊がエジプトの共同研究者と、サッカラ砂漠地下の、約2,500年前の地下道を調査した結果わかったもの。地下道は地下10m〜12mにあり、中央に長い地下道があり、そこから小さな地下道が分岐しているという。一部の区画について調査したところ、地下道全体が約800万体の犬のほか、猫、ジャッカルの墓地であることが推測されたという。
一部の犬は生後数日もしくは数時間で殺され、ミイラにされている。おそらく年間1,000を超える犬をミイラにするために、首都メンフィス近くに犬の飼育場があったと考えられ、あまり裕福でない巡礼者が犬を買い金を支払ってミイラにし、アヌビス神に捧げたものとみられる。(Mail Online)【吉】