12歳から５年間で整形手術に450万円…生ける人形「バービー・ブルック」

　テキサス州在住の体重95kgの少女ブルック・ベイツさんには夢があった。昔遊んでいたバービー人形のような体になりたい。そして彼女はそのために何でもする決意があった…。
　そして彼女は、世界一若くして美容整形手術を受けた患者になった。12歳にして脂肪切除と脂肪吸引を受けたのだ。これは手始めにしかすぎなかった。これまでの５年間で胃のバンディング、豊胸手術など、彼女は生きた人形になるために必死の試みを続けてきた。これまでに、彼女の両親は約450万円)を費やした。ブルックさん(17)は後悔していない。
　「脂肪切除を受ける前は、自分が太っていて醜いと思い、正直に言うと自殺の一歩手前まできていました。」「私に手術を受けさせたことで誰もママを責められません。ママは娘を失いたくなかったんです。」「若くして手術を受けたことで、私は自分の容姿のことで頭がいっぱいになったけど、女の子が自分のベストの姿になりたいと思うことの何が悪いんでしょう。」　と彼女はいう。「生きたバービーになることは夢のように聞こえるけど、結局は大変な作業でした。」
　ブルックさんが最初に手術を受けたのは2006年のこと。「最初は両親はあまり気乗りがしていませんでした。」「けれどいつも学校でいじめられ、知らない人からは妊娠していると思われ、ママはどんなに私がみじめかを分かってくれて、折れてくれたんです。」　彼女はアメリカのクリニックで脂肪切除と脂肪吸引を行った。両方で約200万円かけ、体重を30kgおとした。しかし3か月後には体重が戻ってしまった。食べることをやめられなかったのだ。
　ブルックさんが永遠に痩せることができないのではと心配した家族は、13歳で合法的に胃のバンディング手術が受けられるメキシコへ向かい、手術を受け、同じ日に86kgあった姉のベイリーさん(当時17)も手術を受けた。
　「１年の間に１回だけでなく２回も私に手術を許したことで、両親はたくさんの批判をうけました。」「通りを歩いていると知らない人が両親のところに近づいてきて『あなたたちは何を考えているの』と言われました。けれど両親は子供のためにできる最善を尽くしてくれたんだと思います。」と彼女はいう。
　しかし15歳のブルックさんは自分の容姿にまだ満足していなかった。彼女は腕や足の脂肪吸引を行い、豊胸手術をし、80万円をかけてAカップからEカップになった。「急激に体重を落としたので、私の胸はしぼんだ風船のようでした。」「お医者さんは、私はすでに成長しきっているから、インプラントしかないと言ったんです。体に手を加えるのなら、頭のてっぺんから爪先までやりたいと考えていました。費用はまた両親が出してくれました。両親は自分の建設会社で働くことに一生懸命で、娘を幸せにすること以外にお金を使いたいことが思いつかないんです。」
　現在ブルックさんの体重は63kg。今では「バービー・ブルック」と呼ばれている。両親がさらに約150万円を惜しみなく投じたにもかかわらず、彼女はまだ自分の容姿に不安を感じている。「友だちが『バービー・ブルック』と言ってくれるのはうれしいけど、それはダイエットと運動を常に続けていなきゃいけないということなんです。」「毎日日焼けサロンに通って、月１回は髪をブロンドに染めて、いつもネイルをちゃんとして、新しい化粧品を買っています。」　
　彼女はまた1,200カロリーダイエットを続けているという。「拒食症ではありません。食事はしていますし、２週に１回はお腹いっぱい食べて、コークを飲んでピザを一切れ食べます。」「けれどその後は３マイル余計に走るか、次の日の食事を減らします。私は自分の容姿が好きですし、両親が十分お金を費やしてくれることに感謝しています。」
　母親のシンディさん(44)と父親のジョーイさん(57)は、娘のベストの容姿になるための努力を全面的に支援している。シンディさんはいう。「ブルックの人生がどんなに変わったかを知れば、私が整形手術をさせた理由がわかるでしょう。」「９歳のころ胃のバンディングをさせなかったことを後悔しています。他の親も同じようなことをすべきだと思っています。」(mirror.co.uk：現在の彼女はこちら)
　なおこちらにブルックさんの術前術後の写真がある(この記事ではブルックさんに手術を行ったロバート・アーセック医師を「整形医師界の問題児」と紹介をしている)。よしんば以前のブルックさんは太りすぎで問題があり、医学的な処置が必要だったとしても、日焼けサロンやヘアブリーチやネイルは当初の目標から方向がずれてやしないか？【吉】