ハワイ上空に泡のような謎の光(動画)
6月22日、ハワイの天文台で映像が記録された泡がはじけるような光は、地球上の原因によるものらしいことがわかった。
この謎の現象がおきたのは6月22日早朝3時37分。夜空に白い球体が現れ、泡のようにふくらみ、消えていった。マウナケア天文台のカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡と、日本の国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡のウェブカメラがこの映像を記録していた。
この映像は天文台の観測員がウェブ上で公開するや、天文ファンの間で謎となり、カメラのトリック説から太陽による現象説、隕石説まで様々な説が提唱されたが、いずれも決定的ではなかった。しかし天文フォーラムのスターシップ・アステリスクで"calvin737"というユーザが、この現象の数分前、カリフォルニアのヴァンデンバーグ空軍基地でミサイル「ミニットマンIII」のテスト発射をしたことを指摘した。
the Bad Astronomy blogでフィル・プレイト氏が披露した説はこうだ。ミニットマンIIIの発射3分後、目標に正確に向かうため、ミサイルの第三段目に装填された火薬が爆発し推進を終了させる。この段階でミサイルは大気圏外にあるため、燃料は球状に拡散しつつ燃え、光の輪をつくるというのだ。(意訳御免)
奇妙な空の現象が、人間の行為が原因だとわかったのはこれは初めてではない。2009年にノルウェー上空で観測された渦巻き状の光は、ロシアのミサイル発射の失敗が原因だと判明した。また2010年11月カリフォルニアで観測されたミサイルの航跡のように見える雲は、普通の飛行機雲だとわかっている。(msnbc.com:動画はこちら)【吉】