地震で聴覚をとりもどした男
8月23日アメリカ東部で大きな地震があったが、ロバート・バルダザックさんにとっては幸運な地震となった。
6月の父の日、バルダザックさんは高所から落ち聴覚を失いそれ以来入院を続けていた。「バルダザックさんは伝導障害、つまり耳の骨やリンパ液に問題がありました。また神経細胞の喪失も併発していました。」とワシントンの退役軍人局病院のロス・フレッチャー院長は語る。
彼は着信を点滅で知らせるスピーカーフォンとオーディオ装置でコミュニケーションをしていたが、23日、4人の子供が見舞いに来ている最中に地震が起きたところ、不思議な出来事が起きた。
地震が終わった後、バルダザックさんは身を起こし、子供達に「ええっと、耳がまた聞こえるようになったんだ。廊下の音も、何でも聞こえる。」と言った。ベッドの中で揺られた時に耳の中で何かが起き、彼は聴覚をとりもどしたのだ。
「地震を怖がった人もいるでしょうが、バルダザックさんは聴覚障害になったすぐ後に地震になって喜んでいます。彼は部屋の中の音をはっきり聞くことができるようになりました。」と院長は語る。「正式にではありませんが検査したところ、まだ少し聴覚障害が残っているようです。聴力図をみてちゃんと検査をする必要があります。」
しかしバルダザックさんは検査のことなど気にかけていない。「私にとっては奇跡だったよ。神からの恩恵だ。こんないい日はなかったね。」と彼は語った。(Foxdc.com)【吉】