殺し屋がターゲットに恋をし殺人を偽装—怒った依頼者が詐欺として告発
殺し屋がターゲットの女性に恋をしてしまい、ケチャップ2瓶を使って彼女の死を偽装し命を救う…こんな二流サスペンスドラマの筋書きのような出来事がブラジル東部のPidonbacuという町で起きた。
殺し屋を雇ったのはMaria Nilza Simoes。彼女の夫が今回の被害者Iranildes Aguiar Araujoさんと浮気をしていると怪しんでいたSimoesは、Carlos Roberto de Jesusに約4万円でAraujoさんの殺害を依頼した。
しかしde JesusがAraujoさんを一目とたん恋に落ちてしまい、暗殺を依頼されていることを告白してしまった。そして2人はSimoesにAraujoさんが殺されたと思わせる計画を思いついた。2人はケチャップを2瓶買って、口をテープで塞いだAraujoさんの上に撒き、山刀を彼女の腋にはさみこんで刺さっているように見せかけ、にせの殺人現場をつくりだした。
しかしこの計略はほどなくばれた。de Jesusが死んだはずのAraujoさんとキスをしているところをSimoesに見られてしまったのだ。怒ったSimoesは警察にかけこみ、de Jesusさんに金をだまし取られたと通報した…。
3人は警察の取り調べ後告訴された。警察のMarconi Lima署長は「8年の警官人生で、こんな事件は初めてだ。」と語っている。(Metro:ニセ殺人現場とAraujoさんの画像あり)
4万で殺人を請け負うとか、殺しに来た相手に告白されたらイヤとは言えないだろうとか、4万惜しさに警察で殺人の依頼をしたことを話しちゃうとか…色々考えさせられる事件。【吉】