一つ目のサメ見つかる(画像あり。必見!)
メキシコで一つ目のサメの胎児が見つかった。
体長56cmのこの胎児には、目が頭の前の部分に一つしかない。人間を含むいくつかの動物でみられる単眼症の特徴である。この一つだけの目は機能しているという。
今年、カリフォルニア湾のセラルボ島付近で妊娠したドタブカ(メジロザメ科のサメ)を捕っていた漁師のエンリケ・ルチェロ・レオンさんが、捕獲したドタブカの腹を割いたところ、9匹の正常な胎児とともに1匹の異常な雄の胎児を見つけた。「彼は信じられないほど驚いた、と言ってたよ」と、メキシコのラパスにある海洋科学総合センター(the Interdisciplinary Center of Marine Sciences)の生物学者、フェリペ・ガルバン=マガニャさんは語った。
ガルバン=マガニャさんと同僚のマルセラ・ベハラーノ=アルバレスさんはフェイスブックにアップされたこの発見について耳にし、レオンさんからこのサメを借り研究を行った。彼らはこのサメのX線写真を撮影し、他の種における単眼症のこれまでの研究を参照して、このサメが単眼症であると確認した。
米国ジャクソンビルにあるノースフロリダ大学のサメ専門の生物学者ジム・ゲルスライヒターさんによれば、単眼症のサメはこれまで科学者により2、3例記録されており、いずれも胎児だという。
子宮を出た単眼のサメを捕獲した記録がないことから、単眼のサメは長く棲息できないものと思われる。
このような異常な動物が見つかったことは、科学者はもっと学ぶべきことがあるということだ、とゲルスライヒターさんは語った。「まだ全てを見たわけではないと自覚することは屈辱的なことです。」(National Geographic:画像はこちら)
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