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2011年11月 1日 (火)

元人種差別主義者、16か月と260万円かけて顔のタトゥーを全て除去

 元スキンヘッドの人種差別主義者だった男性が、25回の辛い手術を受け、自分の顔と手に彫っていた差別的なタトゥーを全て消し去った。ブライオン・ウィドナーさんは16か月にわたる手術に耐え、手術費用は21,000ポンド(約260万円)にも達した。この手術により、ウィドナーさんがアメリカ最悪の暴力的な差別主義者から、過去を深く悔いた家庭人になる過程が終了した。
 世間から恐れられているスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の元メンバーで創立者の一人であるウィドナーさんは愛する人ができ、家庭をもつことで差別主義や憎悪から決別したという。しかし頭に彫った血まみれの剃刀や鍵十字、指の節に刻んだ"HATE"などの威嚇的な絵柄のため、改心したウィドナーさんは社会に受け入れられず職を見つけることもできなかった。彼の家族は殺すという脅迫を夜中に受け、一家の車には豚の糞が投げ入れられたという。
 顔に残った過去の過ちを取り除くため、彼はタトゥーを消す数えきれないほどの方法を試したが、どの方法も顔を埋めるほど描かれた絵柄を消す効果はなかった。絶望した彼はタトゥーを消すため酸を浴びることまで考えたという。このことがきっかけで、やはり元白人至上主義者だった妻のジュリーさんは黒人の反差別活動家、ダリル・ラモント・ジェンキンズさんに助けを求めた。
 話を聞き、ジェンキンズさんは殺人を含む罪で4年間刑務所で過ごしたこともあるウィドナーさんが本当に改心したことを信じるようになった。そしてウィドナーさんが南部貧民救済法施行機関へ接触する手助けをし、同機関が彼の手術の費用を提供してくれる裕福な篤志家を探し出した。
 攻撃的な訴訟を行い主要な白人至上主義団体の撲滅のために活動をしている同機関の責任者ジョセフ・ロイさんは、ウィドナーさんについて、「彼ほど攻撃的で、対立的で、悪評の高い人物はいなかった」と語る。しかしスキンヘッドグループの情報を活動家や警察と共有しているロイさんはこの元差別主義者を救うことを了解し、タトゥーの除去手術に出資する篤志家を探し出した。この篤志家は匿名の女性で、元差別主義者のウィドナーさんの話に心を動かされ、カウンセリングを受けること、大学へ通うことを条件に資金を出した。ナッシュビルにあるバンダービルト大学医療センターのブルース・シャック整形外科長が手術を手がけ、レーザーでタトゥーを焼き消した。
 ウィドナーさんが最初に手術を受けたのは2009年の6月22日。その後も数週間に1度の割合で手術を行い、彼の顔や手は腫れ上がり、火傷と水ぶくれができた。しばしば苦痛のあまり叫び声を上げる手術の様子はMSNBC局によって記録された。彼が最高だと感じた瞬間は、カリフォルニアでこの記録映像、"Erasing Hate(憎悪の消去)"が上映された後、黒人女性が彼を抱き、「あなたを許すわ」と叫んだときだという。
 彼の腕や体にはまだ鍵十字や憎悪のメッセージが残っているが、全てを除去することに取り組んでいる。彼は偏頭痛に襲われ、顔や首の色素に障害が残った。彼の家族は以前彼が所属していたグループからの命の危険を感じさせる脅迫のため、身を隠している。しかしウィドナーさんはいう。「再び人間になるためには、小さな犠牲ですよ。」(The Sun:画像あり)
 そんな時こそ、このコスメですよ!【吉】

11月 1, 2011 at 01:42 午前 今日のトピックス |

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