英国王宮の屋根裏で20世紀初頭の大工の落書き見つかる
英国の王室で1200万ポンドをかけた修復工事が進行中だが、このたび20世紀初頭に大工が書き残した落書きが見つかった。落書きは正面玄関横の天井を支える柱に残されており、1902年2月1日の日付とともに「ピーター・ジャクソン、◯◯◯のチャンピオン」と書かれていた。
ロンドン塔やハンプトン・コートを管理する「ヒストリック・ロイヤル・パレスィズ」の学芸員、リー・プロッサーさんは「これを書いた時、彼は世界中の誰もこれを見つけることはないと思ったんでしょうね。」「残念ながらピーター・ジャクソンという人物についてはよくわかっていません。しかし明らかに、歴史上の他の人物と同じように、王宮に自分の印を残したいという要求に勝てなかったのでしょう。」
改修工事を管理するジョー・スウェイツさんは「とても美しい文字です。Fの書き方をごらんなさい。王室として怒るというよりも、ピーター・ジャクソンという人物について調べるべきです。」と語った。この柱は新しく鉄製の柱と入れ替えるが、保存されることになったという。
修復工事は現在終盤にかかっており、王宮は来年のエリザベス女王即位60周年に合わせて再オープンする予定。この王宮はジョージ2世やヴィクトリア女王、マーガレット王女やダイアナ妃、ウェールズ皇太子妃の居宅として使われていた。(Telegraph)