釣り上げた世界記録級の大きな魚、記録と気づかず食べちゃった
英国モンマスシャー州クンブランに住む庭師のカート・プライスさん(25)は釣りあげた大きなシーバスを料理して食べた。それが世界最大のシーバスだとも気づかずに…。
プライスさんはその魚を釣り上げた時大喜びしたが、まさかそれが記録的な大きさだとは思っていなかった。魚を切り分け料理し、食べた後に記録を調べその魚がシーバス中最大のものかもしれないと気づいた。
岸で釣れたシーバスのうちこれまで最大のものは8.93kg。カートさんの釣った魚の写真を見た釣りの専門家はこの魚は優に9kgはあったろうという。しかしプライスさんの魚は重量を量らなかったため記録に載ることはない。証拠はすべて腹の中だ。
プライスさんは、友人のケヴィン・ローチャーさんと週末ウェールズ南西部のテンビーへ釣りに出かけ、この巨大魚を釣り上げた。二人はトレーラーに戻り魚を分厚い切り身にしてタイムとコリアンダー、レモンで味付けし、ポテトと野菜を添えて食べた。
二人は帰宅後ネットで調べ、自分たちは世界記録を食べてしまったことに気づいた。プライスさんはいう。「魚を釣ったのは午後10時頃だった。」「大きな魚だと気づき、釣り上げるのに10分はかかったよ。」「釣り上げてから写真を撮ったんだけど、二人ともシーバスの記録はもっと大きいもんだと思っていた。記録は18kg近いもんだと信じてたんだ。」「だからトレーラーに持って帰って次の日オーブンに入れちゃったんだ。その時魚がどんなに大きいかわかったよ。頭がディナー皿と同じくらいあるんだ。」「家に帰ってネットで調べて、初めて釣った魚は最大記録だったかもしれないと思った。」「たぶん9kgから11kgはあったんじゃないかな。写真を見た専門家もそう言ってたし。」「この件ではほんとうにがっくりきたよ。」
英国釣魚記録委員会(British Records Fish Committee)のデヴィッド・ローさんは、プライスさんの魚はおそらく最大の記録だったろうという。「写真を見ただけでは正確な大きさはわかりませんが、プライスさんは魚を大きく見せるためにカメラに向かって突き出してはいません。大変大きく大変肉付きのいい魚で、優に記録の範囲内です。おそらく最大記録だったでしょう。」
岸で釣れた最大のシーバスの記録は、2007年にワイト島のサンダウンでステファン・ケイブさんが釣ったもので、重さは8.93kgだった。(The Sun:切り身にされちゃった魚の画像はこちら)【吉】