中国100元札に謎の3匹のネコの絵?
中国のネットユーザーの間で100元札の中に潜む3匹のネコの図像が話題になっている。
問題の図像は毛沢東の肖像と100という数字の間にある。中央に正面を向き口を開けて立っている1匹を、両側にひざまずいた2匹のネコが前足を上げて崇拝しているように見える。
コインの専門家Yuan Yinlongさんは、ネットで流れている画像は元の図像と少し違っていると指摘し、ネットユーザーの妄想にすぎないという。また彼は札のデザインは慎重に検討されたもので、崇拝するネコの絵など使われるはずがないとしている。この「崇拝ネコ(worshiping cats)」は偽造防止のためのデザインで国家機密であり、人民銀行だけが意味を知っているというのだ。
Yinlongさんによればこの種のマークは歴史的にそう珍しいものではないという。例えば1944年、汪兆銘の傀儡政権が発行した200元札には“US-AC”と読めるマークがあり、これは「US are coming」を意味しているとされ、当時アメリカと同盟を結んで日本と戦っていた中国の図案家が愛国心のために入れたものとされている。(ChinaHush:画像はこちら)
千円札を透かすと野口英世の目と富士山が重なってフリーメーソンの象徴が見えたり、富士山じゃなくシナイ山だったり、5000円札で菊の紋章がまっ二つだったりするやつか。昭和21年の10円札もでかでかと「米国」と書いてあると騒ぎになったそうだし。(貨幣博物館カレンシア)【吉】