死んだ男性から送られ続けるメール
ペンシルベニア州のジャック・フローゼさんは昨年6月に不整脈で32歳で亡くなった。しかしその5か月後、最も近しい友人たちに彼のアカウントからのメールが届いた。気味悪いことにメールはフローゼさんの個人的なことや彼の死後起きた出来事に関するものだった。
17年来の親友だったティム・ハートさんは、フローゼさんからの「見ているぞ」というタイトルのメールを受信し戦慄したという。メールには「聞いてるか? おれは君の家にいるよ。散らかった屋根裏部屋を片付けな!」と書いてあった。ハートさんは「これを読んで真っ青になりました。」という。「雑な短いメールですが、ジャックと私しか知らないはずのことなんです。」 フローゼさんが亡くなる少し前、二人が屋根裏部屋でしゃべっていた時、フローゼさんは散らかってほこりが積もった部屋のことについて冗談を言ったことがあるのだという。
いとこのジミー・マッグローさんも死後のメールを受信した。メールには「ジム、元気か? くるぶしを怪我すると思ってたよ。言っておかなきゃと思ってたんだ。気をつけな。」と書いてあったが、マッグローさんがくるぶしを怪我したのはフローゼさんの死後なのだ。マッグローさんはいう。「これを送ってきたのはジャックだと思いたいです。ジャックは亡くなりましたが、私と連絡をとりたいのだと思います。」「立ち止まるな、気を楽にもてと言いたいんだと思います。」
フローゼさんの家族も友人も彼のパスワードを知らない。誰もアカウントがハックされたとは思っていない。逆に皆この奇妙なメールを「贈り物」だと考えるようになった。
母親のパティさんはBBCの取材に対し、「これは素晴らしいことだと思います。」「メールで幸せになった人もいますし、動転した人もいます。けれど私にとってこのメールは、皆に息子のことを忘れさせないものなんですよ。」と語った。(Mirror:画像あり)【吉】