5歳の息子の両目をスプーンでえぐった一家逮捕
5月24日の朝メキシコシティ近くのネサワルコヨトルで、5歳の息子の両目をスプーンでえぐった一家が逮捕された。警察が虐待に加わった父親や祖父を含む家族6人を逮捕、眼をえぐられたフェルナンド君は市の公安局からヘリでメキシコシティの赤十字病院へ搬送された。一家はこの世が5月27日に終わる予定であり、儀式の中で息子を殺すことで人類は地震による滅亡から救われると信じていた。
警察によれば儀式の中心となったのは母親のマリア・デル・カルメン・リオス・ガルシア(28)。おばのルース(22)におさえつけられたフェルナンド君の叫び声がし、おじのヘスース(25)が通りに飛び出して助けを呼んだため隣人が警察に通報した。隣人は「あの一家は宗教にどっぷりはまってました。よく悪魔は身近にいるとか、世の終りが近づいているとか言ってました。」と語った。親戚によれば一家は悪魔を追い払いこの世を地震から救うためにフェルナンド君を殺そうとしたという。
州検察庁のラウラ・ウリベ広報官は「家の中である種の儀式が行われていました。」と語った。警察官は一家が聞いたことのない言葉で祈りを捧げているのを目撃している。フェルナンド君が儀式中目を閉じるのをいやがったためガルシアがえぐったものとみている。警察の広報官は「彼らはスプーンで両目をえぐったことを認めました。」「我々が現場に到着しフェルナンド君に話しかけようとしたところ、右目がなくなり、左目が眼窩から飛び出しているのに気づきました。」と語った。幼い弟と9歳になる兄は保護された。
その後タクバヤの小児病院に移送されたフェルナンド君の容体は、重傷だが安定しているという。(The Sun:ガルシアの画像あり)【吉】