タスマニアの巨大ガニ、英国の水族館で公開へ
タスマニアで捕獲された巨大ガニ「クロード」をイギリスの水族館が3,000ポンド(約40万円)で買い取った。オーストラリアからイギリスまでの29時間の旅と2週間の検疫の後、クロードの公開はまもなくだ。
クロードはイギリスで展示されているカニの中でも最大で、重さ6.8kg、甲羅の大きさは38cmある。一般のハマガニの100倍大きいが若い個体で、今後体重はこの2倍になるという。
クロードは3月にタスマニア沖で捕獲され、他のタスマニアオオガニ2匹とともに水族館を運営するシーライフに売却された。クロードはドーセット州ウェイマスのシーライフ・センターで、他の2匹はクロードが水族館に適応するようであればバーミンガムとベルリンで展示される予定。クロードは現在特別製の高さ3m幅1.8mの円筒型のタンクに保管されている。落ち着いたところで冷水魚を与える予定だ。
カニは海底の魚の死体などを食べるが、クロードは現在カットしたサバやイカを与えられており、満足したように食べているという。
シーライフの主任生物学者ロブ・ヒックスさんは「素晴らしい生き物で、水槽で展示するために地球を半周して運ぶだけの価値はあると考えました。」「香港に一時立ち寄り、我々のもとには2週間前に到着しました。時差ぼけが治るまでに2、3日かかりましたが現在では喜んでエサを食べており、運搬で体調を崩した様子はありません。」という。
ウェイマスの水族館の管理者ジェマ・バトリックさんは「カニが運ばれてくると知ったときは興奮しました。」「すでにカニのための水槽は用意されており、受け入れは容易でしょう。すぐに公開する予定です。」「このカニは最大の種ですがあまり量は食べません。ここではエビやイカを与える予定です。」「個体数を増やしたいのですが、オーストラリアでは食用にされています。水族館への来場者はあまりに大きいので驚くでしょうね。」と語った。(Mail Online:画像あり)
画像では38cmよりはるかに大きく見える。広角レンズででも撮影しているのだろうか。甲殻類だけに。【吉】