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2012年7月22日 (日)

娘が売春の道に進んでも理解を示す売春宿の女将

 ベッキー・アダムズさん(45)は過去20年間売春宿の女将として多くの売春婦をとりまとめてきた。2児の母であるアダムズさんは現在では引退しているが、娘のエミリアさん(16)が高級娼婦の道を選ぶとしたら嬉しいと語り、そのための手助けもする、と語っている。

 アダムズさんはいう。「世間は娘を批判するかもしれませんが、私はしません。少なくとも売春は不正のない職業です。」「娘が銀行員になるよりも売春婦として働く方が嬉しいです。」「娘がモラルに反するような職業や誰かを危険にさらすような職業を選ぶとすれば、私は理解を示しません。」
 現在観光について学びながら車のショールームの店員として働いているエミリアさんも母に同調する。「知らない人とセックスすることにモラル上の問題があるとは思いません。女性が体を売ることは間違っているとは思いません。」「私は尻軽というわけではありませんが、セックスは私にとって重大なことではないんです。」「14歳で処女を失いましたが後悔はしていません。」

 修道院附属の学校を出たアダムズさんは、ウェールズでの厳しいしつけに抵抗しこの職業を選ぶようになったか語ってくれた。「母親はウェールズの労働者階級の家庭で厳しいしつけをうけて育ち、家庭を厳しい規則で縛っていました。」「私は母親に抱きしめられたことや、愛していると言われたことは一度もありませんでした。母親はまったく冷淡な人でした。」
 アダムズさんはそのような厳しい家庭に反抗しようという強い衝動にかられたという。そしてその感情は17歳の時ゲーリーという少年と会った時にますます強まったという。ゲーリーは少年院を出たての坊主頭の少年で、母親が嫌う全てを備えていた。ゲーリーとの付き合いをやめ大学に進んでほしいという母親の願いにもかかわらず、彼女はゲーリーに夢中になった。
 彼女とゲーリーは10年の間別れたりよりを戻したりの関係を続けていたが、1989年に娘のアビゲイルさん(現在23)が生まれた。しかし二人の関係は不安定なまま続き、最終的には娘を連れて女性用の避難施設の世話になることになった。
 無一文のアダムズさんは何か生活の手段を考えなければならず、現在も住んでいるミルトン・ケインズでトップレスの洗車サービスを始めた。当時を思い起こしてアダムズさんはいう。「全く滑稽でした。トップレスでストッキングとサスペンダーをつけただけだったんです。町の議会は激怒しました。」 その後金に困って売春を始めた友人のためにドライバーを始めた。その噂が広がり、気がつくとアダムズさんは何人もの売春婦の面倒をみるようになっていたという。「週に1,000ポンド稼ぐ娘もいました。自分でも売春を始めてみたけれど、私は売春婦としては適性がありませんでした。」「自分のそばに知らない人がいるのがいやだったんです。」

 彼女はアビゲイルさんと1995年に別の男性との間に生まれたエミリアさんの2人の娘を育てながら2軒の売春宿を立ち上げ、売春宿の女将として成功した。エミリアさんは幼少時多くの売春婦に囲まれ、営業が終わった後の売春宿を探検しがたら育った。「私も娘たちも売春宿に住んでいた訳ではありません。その点は家庭と区切りはつけていました。」「けれど働いている娘たちと親しくなるとお茶を飲みに訪れるようにもなりました。エミリアはお姉さんたちが大好きでしたけれど、本当の名前は知らないんです。」 エミリアさんは「一人のお姉さんは私にとっておばさんのような関係になりました。」「きれいでグラマーなお姉さんに囲まれているのが好きでした。幸せな家族です。」
 アダムズさんは末娘が女性たちやその商売道具に囲まれて、性に対し開放的で自然体に育ったことを喜んでいる。「娘は私の仕事を見て売春というものは実に普通のことだとわかってくれたと思います。女性には勤務時間があり、時間になると働きに出るんです。」「他の誰とも同じように女性たちには悪い日もあれば静かな一日もあるんです。」「女性の安全については気をつけていました。ドラッグなし、アルコール禁止。子供を養うために働くただの女性です。」アダムズさんは現在宝くじで設立された慈善団体で働いている。
 母親の職業が学校生活で問題を起こすことはエミリアさんも認めている。「ほかの生徒に母親の職業を非難されたら自分に言い聞かせるんです。『他の誰も手に入れられないものを自分は持ってるんだ』って。」「私は馬もきれいな服ももってます。ママにあまりあえなかったり、12歳でコンドームを300個買いにいからねればならなかったりするかわりに。」

 アダムズさんはいう。「売春はサービス業です。福祉の仕事に似ています。障害を持っていたり奥さんを亡くしたりしたお客さんに特別な体験をしてもらうことなんです。」「エミリアはそれを全て見て知っています。私の仕事が結婚生活を救うこともあることを。がんを患っている奥さんをもつ男性が不倫をするよりも売春宿を選ぶことも。その結果がどうあれ娘が驚くことはありません。」
 アダムズさんはエミリアさんが売春婦として一生を終えるよりも、売春宿の女将になる方が適していると考えている。「彼女は私の仕事についての才能を持っています。」「よい売春婦になるには、庭師のような気質が必要です。女性は毎日5、6人の男性と会うことになります。」「行為自体は最後の10分くらいなものですが、残りの時間は会話をしたり、一緒にお風呂に入ったり、マッサージをしたり、お客さんに世界でたった一人の人間であるように感じさせなければいけません。」「1日に骨の折れるプレゼンテーションの仕事を5、6回行うようなものです。エミリアにそれが耐えられるとは思いません。」 エミリアさんも同意する。「何もかも見ているので怖いことはありませんが、自分はお金にこだわってしまう気がします。」「私は物質的なものが好きなので、お金に中毒になってしまうかもしれません。」 アダムズさんはいう。「もちろんエミリアに立ちんぼになってほしくはありません。けれどもし娘が18になった時高級な娼婦になりたいというのだったら、私は反論しません。」「料金や税金の管理もするでしょう。」「いつも忘れずにいることは、私と一緒に働いていた女性も誰かの娘だということです。」「他人の娘はいいけど、自分の娘はだめだなんて、すごく偽善的でしょう?」「若い人たちには面倒をみる人が必要です。私には売春婦には安全にきちんと仕事をしてほしいんです。それが自分の娘でも他人の娘でも。」(The Sun:アダムズさん、エミリアさんの画像あり)【吉】

7月 22, 2012 at 05:15 午後 今日のトピックス |

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