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2012年8月28日 (火)

数百羽のレース鳩が消える魔の三角地帯

 イギリス東部の三角形の地帯が鳩愛好家の間で「バミューダ・トライアングル」として恐れられている。放鳥した鳩がこの三角地帯で何百羽も消えているのだ。問題の三角地帯はイギリス東部のコンセット、サースク、ウェザービーを結ぶ範囲。8月25日起きた一番最近の出来事では、スコットランドのレース鳩クラブがトリスクで232羽の鳩を放鳥したが、ガラシールズの鳩舎に戻ったのはわずか13羽だったという。
 イーストクリーブランドの愛鳩家連盟のキース・シンプソンさんはこの4月に鳩レースのシーズンが始まって以来、この地区の愛好家の多くが半数以上の鳩を失うなど膨大な損失を被っているという。一部の愛好家は鳩が戻らない理由が明らかになるまで鳩を飛ばすのを止めることを検討している。スコットランドの愛鳩家、オースチン・リンドレスさんはいう。「サースク、ウェザービー、コンセットの地区を我々はバミューダ・トライアングルと呼んでいます。いつも何かが起きるからです。」「この地区で事件が起きたのは初めてのことではありません。ここではもうレースはしたくありません。」
 この鳩消滅現象に対する有力な説明はまだなされていないが、今夏は降雨日数が異常に多く、鳩が雨を避けて飛ぼうとしてコースを外れてしまうという説が最も一般的だ。また別の説としては異常に活発な太陽活動が、鳩が鳩舎に帰る方向を定める時に使うと考えられている磁場を歪めるためというものもある。またメンウィスヒルにある空軍観測所の信号が原因だとする者もあり、猛禽類の増加のため他地区で行われていたレースがこの地区に移ってきたためとする説もある。この説は同じ地区で近接した時間により多くの鳩が放鳥されるため、鳩のグループが互いに影響しあってコースを外れるというものだ。
 サースク・ソーシャルフライングクラブのウェンディ・ジェフリーズさんは今年は「ひどい一年」だと言い、「29羽いた若い鳥が10羽になってしまいました。他の人の話を聞いても同じような状況です。」と語った。
 ダーリントンに住むスチュアート・フォーセットさんは30年間鳩レースを行なってきたが、「60年間レースを行なってきた人に聞いても今年は最悪の年だといいます。」と語る。「問題の地区は非常に鳩が密集しています。他地区で猛禽類の問題が大きくなり、レースが英国の東部に移動してきたからです。」
 王室鳩レース協会は、迷い鳩を見つけた場合は足のリングで個体を区別でき、持ち主への返却への助けになるとしている。(Telegraph)【吉】

8月 28, 2012 at 12:57 午前 今日の生き物 |

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