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2012年11月 4日 (日)

ノルマンディ上陸作戦の暗号をつけたままの鳩の死骸見つかる

 第二次大戦中、ノルマンディに潜入した英国軍兵士から放たれた伝書鳩の死骸が70年後煙突の中で発見された。首には暗号文が入った赤い筒がついたままだった。グロースターシャー州チェルトナムにある政府通信本部はこの暗号文の解読に取り組もうとしている。
 王室鳩レース協会によれば、この鳩は悪天候で道に迷ったか、ドーバー海峡を横断して疲労したものと考えられる。サリー州ブレッチングリー在住のデビッド・マーチンさんが自宅の改修中暖炉の煙突の中から発見した。
 歴史家がこの鳩が1944年6月6日、当時ナチに占領下のフランスから放たれたものにほぼ間違いないとしている。当時のチャーチル首相が電波の使用を制限したため、ノルマンディへの侵入作戦にあたっては伝書鳩が連合軍が英国本土へ作戦の進行状況を連絡する手段として用いられた。「全くのミステリーで、暗号文の解読が待ちきれません。」とマーチンさんはいう。「全く信じられないことです。」
 この鳩はマーチンさんの家から約130km離れたブレッチリーパークに向かっていたものとみられる。暗号文は16時45分に発信されており、発信先は"XO2"、5つの文字や数字からなる27個のコードからなっていた。目的地の"XO2"とは爆撃部隊本部とみられ、メッセージの最後にはW.ストット軍曹(Serjeant W Stot)と読める署名があった。専門家は「軍曹」のスペルが重要な手がかりだとしている。イギリス空軍では"Sergeant"と書くところを発信者は"Serjeant"と書いているからだ。
 戦時中、ブレッチリーパークではエニグマを含むナチスの暗号の解読に暗号解読が行われていた。またここには伝書鳩トレーナーのチャールズ・スケヴィントンが配属され、MI6の秘密の鳩舎があった。
 王室鳩レース協会のコリン・ヒルさんはいう。「マーチンさんが見つけた暗号文はトップ・シークレットにあたるものに違いありません。」「アルミニウムの足輪からこの鳩が1940年に生まれであることが、暗号文の入っていた筒から連合軍側の鳩であったことがわかります。しかし分かったのはそこまでです。」「潜入したナチス支配下のノルマンディからモンティの本部かブレッチリーパークに宛てられたものだと思っています。」「推測するに疲れはてた鳩は煙突の上で休もうとし、そこで勇敢な死を遂げたのではないでしょうか。」「大体の通信文は暗号化せずに送られていたことから、これは特別なメッセージだと思います。この文は謎のメッセージのように見えますから、特別に機密の、特別に重要なメッセージだと思います。」鳩の愛好家たちはこの謎の鳩に対し、武勲のあった動物に対し送られる最高の「ディッキン・メダル」を与えるよう求めている。
 第二次世界大戦中、民間のボランティア団体「ナショナル・ピジョン・サービス」により25万羽からなる鳩の特殊部隊が秘密裡につくられた。この部隊は時速130kmの速度、1,600kmにわたる飛行距離を誇った。(Telegraph)【吉】

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11月 4, 2012 at 03:34 午後 今日の生き物 |

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