旅客機の中での集団ダンス、安全上の論議を巻き起こす
アメリカの学生が飛行中の旅客機の中で集団ダンス、いわゆる「ハーレム・シェイク」をした動画が投稿された件で、安全上の問題があったとして調査が始まっている。この動画の中では学生たちが、乗客みなに立ち上がって音楽にあわせて腕を突き上げさせようとしている。
しかし安全に関する専門家は飛行中の旅客機の中で乗客がジャンプすることは、旅客機がコントロールを失う可能性があったとしている。航空に関する専門家、グレン・ウィン氏いう。「重量とバランスの問題があります。これほど多くの乗客が航空機内で動き回ると航空機がコントロールを失う可能性があり、非常に危険です。」 彼はまた乗務員が乗客を制御できなくなる可能性を指摘する。「乗務員がこれを許したことが驚きです。」
この集団ダンスは、2月15日サンディエゴで行われる大会に向かうコロラド大学のフリスビー・チームが企画した。同チームのマット・ゼリン氏が撮影・投稿したこの動画はYouTubeで50万回以上アクセスされている。ダンスは最初一人が通路で踊りだして始まる。曲が盛り上がるにしたがい乗客がみな参加し、中にはバナナのコスチュームをつけた者やリンカーンの面をつけた者もいる。ゼリン氏は「なぜこれが問題を起こすのかわかりません。乗務員に確認したところ安全だと言ってました。」と語っている。
フロンティア航空の広報は全ての安全策はとっており、撮影時シートベルトのサインはオフになっていたとしている。連邦航空局のアレン・ケニッツァー広報官は、同局がフロンティア航空を調査中で、飛行中のどの段階で集団ダンスが行われたのかを特に確定したいと話している。
(The Sun)
安全もそうだが、逃げられない場所で学生ノリのバカ騒ぎを起こされるのは地獄。【吉】