ガソリン中毒の男、ガソリンを飲もうと給油ポンプに近づき再逮捕
12月30日、英国でガソリン依存症の男が自宅近くのガソリンスタンドからガソリンを盗んだ件で再度逮捕された。31日彼は給油ポンプへの接近禁止命令を破ったかどで治安判事裁判所に出廷を命じられ、再度ガソリンを飲むことがあれば刑務所行きになると忠告を受けた。
何度も命令違反を行っているこの男ブライアン・テイラー(45)はガソリンを嗅いだり飲んだりすることが好きで、ガソリンの香りに酔うと踊りだすという。中毒のため目が出て赤ら顔になっているテイラーはこの年末に2回ガソリンスタンドへの接近禁止命令を破った。
テイラーの件を最初にミラー紙が報じたのは2005年の2月。その時はガソリンを盗むために同じガソリンスタンドに51回侵入していた。テイラーは中毒を克服するためのミーティングにも参加したが、強いガソリン臭のため火災の原因になるおそれがあるとして退会させられた。のちにミドルズブラのスーパー、アズダのガレージでガソリンを飲み踊っているところを逮捕されている。テイラーが破壊した給油ポンプを使ったドライバーが何人かガソリンを浴びるはめになった。
その9年後の今年、テイラーの依存症は一向に治らず、ティーズサイド治安判事裁判所によれば彼はクリーヴランドのレッドカーにある2軒のガソリンスタンドに近づき禁止命令を破った。ガイ・プレスト検察官によれば彼はガソリンスタンドの給油スペースに接近できないよう特別な禁止命令を受けていたという。テイラーはこれまで何度も「ガソリンの給油ポンプを破壊し、ガソリンを取得しては消費していた」という。今回彼はガソリンを盗もうと給油ポンプに近づいているところをガソリンスタンド「モリソンズ」の店員に目撃された。同日彼が近くのガソリンスタンド「テスコ」に侵入したところを警察に通報され逮捕された。
テイラーは12か月の執行猶予つきで16週間の実刑判決を受けた。また賠償金など120ポンドを支払うよう命じられた。
治安判事は彼が法廷に戻ってきたことについて「失望した」と述べた。また過去にクリーヴランド署はテイラーを厄介者だとし、「彼は本当に酒(ガソリン)癖が悪く、我々も困っている」と述べている。(Mirror)【吉】