超芸術トマソンとは

 作家であり1960年代ネオダダ運動のグループ「ハイ・レッド・センター」の一員などとして活動した芸術家、赤瀬川原平氏の提唱する「超芸術」。

 「不動産に付着していて美しく保存されている無用の長物」と定義され、高所にある扉、埋め立てられた門、用途を失ったまま残された階段などがその例として挙げられる。
 芸術に似た相貌を持ちながら作り手が無意識であること、したがって発見されることで初めてそれとして現前するという点で芸術と区別され、「超芸術」と呼ばれる。
 そのシニカルな名前は1982年読売巨人軍に迎えられつつついに活躍することのなかった元大リーガー、ゲーリー・トマソンに因んで名付けられた。

Amazon.co.jpへ  後年「路上観察学」の一潮流として吸収された。
 最近ではウイリアム・ギブスンが「ヴァーチャル・ライト」の中でトマソンの研究者である「山崎」という日本人を登場させている。[吉野 忍]

[参考文献] 赤瀬川原平「超芸術トマソン」ちくま文庫
赤瀬川原平・藤森照信・南伸坊編「路上観察学入門」筑摩書房