おひげ農園の謎
今でも思い出すたび不思議に思うことがある。
約20年前、私は埼玉県大宮市内の中学校に通っていた。その中学校に月に1度くらいの頻度で市内の農園からじいさんが軽トラックでやってくるのだが、そのじいさんは女子トイレに堂々と入り、汚物缶の中身を黒いビニール袋いっぱいに集めて帰っていくのだった。農園の名はおひげ農園。その名のとおりじいさんには長くて白いあごひげが生えており、さながら黒い袋を背負ったサンタクロースといった風情だった。
当時無知蒙昧であった我々男子中学生の間では「あれは肥料として使うのだ」というのが定説だったが、今思えばナプキンなどという無機物が肥料になるはずもなく、付着した有機分だけを使うというのもいかにも効率が悪い。
今一つ考えられるのは農園が廃棄物処理業者を兼ねていたという説だが、ならば汚物缶の中身だけ扱っていた(「吸っていた」ではない。あたりまえか。すみません。)のは何故かという疑問が残る。汚物缶の中身は市では処理しないという方針でもあったわけでもないだろう。
はたしてあの白いひげの爺さんはいったいあんなものを持って帰って何に使っていたのだろうか。そしてあのシステムは我が母校だけのものだったのか、それとも当時一般的なシステムだったのだろうか。【吉】
12月 22, 1997 at 02:31 午後 ◇埼玉県さいたま市 | Permalink
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